中国、南アフリカ企業を通じて英国人戦闘機パイロットを採用

瀋陽J-11、NATO報告名称フランカーB。ウィキペディア

【フリーウエストメディア】2022年10月27日

https://freewestmedia.com/2022/10/27/china-recruiting-british-fighter-pilots-through-south-african-firm/


4月にTwitterで中継されたビデオは、台湾海峡での米国との潜在的な紛争に備えるために、中国が非常に慎重に西洋のパイロットを募集していることを垣間見ることができる。

 

中国のどこかを飛行するパイロットの映像の中で、「教官」はフランス訛りを披露している。

 

フランスの日刊紙「ル・フィガロ」は、JL-10戦闘機の墜落事故で中国人「教え子」とともに脱出したのは、確かに元フランス空軍のベテラン将校だったと確認することができた。

 

中国のパイロットの訓練を加速させ、NATO空軍が使用する戦術を教えるために、多額の費用で採用された「傭兵」である。

 

この積極的な採用活動は続いている。

 

最近、南アフリカに拠点を置くテストフライングアカデミーという会社を通じて接触してきた元海軍飛行士の独占証言で明らかになった。

 

南アフリカは、中国とともにBRICS+の一角を占める国である。

 

「とても魅力的なオファーだった。彼らは空母の着艦のための資格のある教官を探していました」と、フランス海軍のシャルル・ド・ゴール号の元ダッソーブレゲ・スーパーエタンダールパイロットである「フランソワ」(ファーストネームは変更)は説明した。

 

南アフリカのテストフライングアカデミー(TFASA)は、中国人教官を3年間現地で訓練するために、月々約20,000ユーロの契約を提供している。

 

これは、カタールが外国人教官に提示する報酬よりも高い。

 

「私もやってみようと思いました。戦闘機を手にする機会などめったにないのに、ここでJ-11の操縦桿を握らされるなんて」と、40歳の彼は打ち明けるが、これはスホーイ27から派生した中国の戦闘機のことである。

 

このパイロットは、すでにアフリカをはじめとする数カ国で教官を務めている。

 

英国人が運営する南アフリカの事務所は、「アドレナリンを必要とするパイロット」をターゲットにした中国の航空野心の隠れ蓑として機能している、と元兵士は言う。

 

我々の情報によれば、元戦略軍パイロットを含む数名の戦闘機パイロットが近年中国で活動している。

 

ある関係者によれば、約30人の元ジェット機やヘリコプターのパイロットが、人民解放軍パイロットを養成するために中国に滞在しており、ある防衛アナリストは「国家安全保障への侵害」と表現している。

 

英国軍のワイルドキャットやマーリンのヘリコプターのパイロットにも声がかかったという。


中国は、米国の第5世代高速ジェット機F35で訓練を受けた元パイロットを採用しようとしているが、ある当局者はスカイニュースに、こうした努力は今のところ成功していないとの見方を示した。