対戦車誘導弾で民間航空機が落ちることも ストックフォト(Pixabay)
スイスのジャック・ボー退役大佐は、ウクライナの戦争について、西側メディアで描かれているのとは全く異なるイメージを描く長文の記事を書いた。
この元NATOアナリストは、ウクライナの軍隊建設を長年にわたって支援した。
【フリーウエストメディア】2022年4月22日
ボー氏は、ドンバス(ウクライナの東側)のいわゆるロシアが支援する分離主義者たちは、過去8年間、ロシアからいかなる形でも支援されたことはなかったと指摘する。
2014年のマイダン・クーデター後、ロシア語を話す部分、つまり一般市民がウクライナ兵に襲われた。オデッサ、マリウポリ、ルハンスク、ドネツクといった都市で、彼らによる虐殺が行われた。それ以来、この国では内戦が続いている。
ボーは2014年にNATOの軍分析官として働いていたが、彼のチームが、反政府勢力の武器はロシアからではなく、ロシア語を話すウクライナ軍からの亡命者によって供給されたものであることを発見した。
■■ 彼はなぜそれを知ったのか。
大量の亡命者が出て、その後、ボーはウクライナ軍のイメージ回復に貢献しなければならなかった。これは長く困難なプロセスだった。その過程で、アゾフ大隊をはじめとする過激派準軍事民兵が生まれた。
2020年には、ウクライナ軍の40%がこれらの民兵で構成されるようになったとボーは言う。彼は、メンバーたちを残酷な狂信者と表現している。彼らは、米国、英国、カナダ、フランスから資金提供され、訓練され、武装していた。
ボー氏はさらに、ゼレンスキー大統領が昨年、クリミアを占領する意向を表明し、その任務を遂行するために軍隊を南下させたことを指摘した。2月にはウクライナ軍がドンバスへの空爆を大規模に開始した。
さらに元大佐は、バイデン米大統領が2月17日に「ロシアは数日以内にウクライナを攻撃する」と発表したことを付け加えた。
なぜ、彼がそれを知っていたのか? 2月16日以降、ドンバスの市民はウクライナ軍によって大規模な空爆を受けた。それにもかかわらず、EU、メディア、NATO、西側諸国政府は、このような事態が起こっていることに口をつぐんでいた。
■■ 3つの理由
欧州連合と西側諸国がドンバスでの大虐殺について意図的に何も言わなかったのは、それがロシアの反応を引き起こすことを知っていたからだろう、と元NATOのアナリストは述べた。
また、1月にドンバスでポーランド語を話す西側装備の破壊工作員が捕まったことを指摘した。彼らはゴルロフカで化学物質による事件を起こそうとしていた。ボー氏は、ジョー・バイデンは大量爆撃や破壊工作行為がロシアの侵攻につながることを知っていたと述べた。
この戦争には3つの理由がある。NATOの拡大、西側によるミンスク協定の履行拒否、過去8年間にわたるドンバスの市民に対する大規模な攻撃である、と彼は言う。
現在、西側諸国からウクライナに大量の武器が輸送されているが、これらは元の国に戻ってしまう可能性がある。
大量の小火器と小型弾薬、対戦車兵器、携帯型対空システムは、車のトランクに収まり、国境を越えて容易に密輸できるため、今やEUと世界全体にとって深刻で長期的な危険性をはらんでいる。
スウェーデン、オランダ、ドイツのギャングたちも、おそらくこのことはすでに知っている。
オバマ前米国大統領がシリアのISIS戦闘員を「穏健派反乱軍」と表現して武装させ、テロリストのネットワークを強化したように、EUの宗教的狂信者もこれらの武器から利益を得る可能性があるのだ。
ウクライナは、世界で最も積極的に違法な小型武器を供給している国の一つであるという評判がある。
軍事アナリストのラリー・ジョンソンによれば、フランスの国家公務員は、小火器や地対空ミサイルがすでにウクライナから闇市場を通じてフランスに渡っていると報告している。フランスもまた、発火を待つ民族の火薬庫である。
■■ CIAはヨーロッパに新たなアルカイダを設立しようとしているのだ。
「ウクライナのどこにあるのか、ウクライナ人が使っているのか、今のところ分からない」と、ある国防高官は先週、記者団に語った。
「いつ、誰に向けて、どのような弾薬を発射しているのか、すべて教えてはくれない。彼らがどの程度スイッチブレードを使用しているのか、正確にはわからないかもしれない」。