過去4ヶ月間に10人が自動運転車の事故で死亡していることが政府のデータで明らかになった
© Getty Images / VCG / Long Wei
【RT】2022年10月19日
https://www.rt.com/news/564974-tesla-us-crash-deaths/
米国道路交通安全局(NHTSA)は今週、自動運転車に関する新たな衝突統計データを発表した。
そのデータによると、イーロン・マスクのテスラは5月中旬から9月中旬にかけて、少なくとも10件の死亡事故に巻き込まれた。
死亡事故の中には、テスラとオートバイの衝突事故が4件含まれている。
しかし、このデータシートには、事故時にテスラの運転支援システムが作動していたのか、それとも人間のドライバーが操縦していたのかは記されていない。
このデータベースには、運転支援システムを搭載したフォードのピックアップトラックが関与したとされる11人目の死者も記載されている。
しかし、自動車メーカーは地元メディアに、この事故は誤って報告されたもので、その後、このピックアップトラックには運転支援機構が搭載されていなかったことが判明したと述べている。
今回の数字は、自動運転車による死亡事故が急増していることを示唆している。
同機関が6月に発表した昨年7月から5月15日までに収集したデータでは、死亡事故は6件のみで、重傷事故はさらに5件だった。
死亡事故のうち5件はテスラ、1件はフォードで発生し、記載されたすべての事故の際に運転支援システムが使用されていた。
自動運転車による死亡事故の明らかな増加は、すでに運転安全擁護団体から非難されており、NHTSAにテスラに対する措置をとるよう促している。
特にバイク乗りの死亡事故が気になると、非営利団体「自動車安全センター」の代表、マイケル・ブルックス氏は言う。
「連邦安全法の戒律に従うという点では、テスラの側にはかなり明確な悪行パターンがあり、NHTSAはただそこに座っているだけだと思います」ブルックス氏はAP通信に語った。
「あと何人、バイク乗りの死者を出せばいいのだろう?」
とはいえ、自動運転車の占める割合は、全米の交通事故死者のごく一部に過ぎない。
昨年は、アメリカの道路で4万3,000人近くが死亡し、過去16年間で最高を記録した。
死亡者数の増加は、Covid-19の大流行が衰え、より多くのドライバーが道路に出るようになったためである。