カナダ首相、緊急事態の権限行使に関する調査会で証言へ

       

       ウィキメディア・コモンズ

 

【Insider Paper】AFPO2022年10月4日

https://insiderpaper.com/canada-pm-to-testify-at-inquiry-into-emergencies-powers-use/

 


ジャスティン・トルドー首相は10月4日、オタワでのトラック運転手主導の抗議行動や米国国境での封鎖を阻止するために、カナダが緊急事態対応能力を行使したことについて、来週から始まる調査に出席する予定であることを明らかにした。

 

めったに使われないこの権限は、首都を足止めし貿易を混乱させた数週間の抗議行動の後、2月に発動されていた。

 

元裁判官のポール・ルーロー氏が率いる公共秩序緊急委員会は、10月13日から6週間にわたって公聴会を開く予定だ。

 

トルドー首相の事務所はAFPに対し、証言を求められることを予期しており、「その機会を歓迎する」と述べた。

 

大規模な危機に対処するための包括的な権限を政府に与えた緊急事態法の発動という彼の決断は、政敵や市民的自由団体から行き過ぎだと批判されている。

 

米国との国境を越えて貨物を輸送する際に必要なCovid-19の予防接種に激怒したトラック運転手を中心とする数千人の抗議者たちが、1月末にオタワに集結し、包囲網を構築したのだ。

 

その後、彼らはパンデミック規制の拒否へと要求を拡大し、2月にかけてカナダのウィンザー市と米国のデトロイト市を結ぶ橋を封鎖し、自動車製造などの産業にとって重要な主要貿易路を凍結するなど、反体制的な議題を押し付けて抗議デモを展開した。

 

首相は当時、オタワ市民への嫌がらせなど「危険で違法な活動」が3週間以上続いたため、当局は「秩序を回復するためのより多くの手段」を必要としていると擁護した。

 

彼は、「国中でイデオロギー的動機による暴力的過激派活動が増加している証拠」を指摘し、デモ参加者がカナダの民主主義を不安定にするための外国からの資金を受け取っていると主張した。

 

警察は結局、200人近くを逮捕する弾圧を行い、オタワから大型車を牽引して移動させた。

 

いくつかの国境も封鎖が解除され、再開された。