【Insider Paper】AFP2022年6月5日
https://insiderpaper.com/volcano-erupts-in-the-philippines/
フィリピン東部の火山が6月5日、巨大な暗黒の雲を噴き上げ、灰に覆われた町から避難するよう促す一方、当局はさらなる噴火の可能性を警告した。
フィリピン火山地震研究所によると、ソルソゴン州のブルサン火山の爆発は約17分続き、灰色の噴煙が少なくとも1キロメートル上空に上がった。
これを受けて、当局は警戒レベルを「低レベルの不安」を示す5段階の1つに引き上げた。
「ブルサン火山の水蒸気噴火は、火口下の沸騰水による爆発を意味する」と同研究所長のレナト・ソリダム氏は地元ラジオDZBBに語った。
同研究所によると、火山灰は首都マニラから南に約500キロ(310マイル)のソルソゴン州の2つの町に影響を与えたが、負傷者の報告はないとのことである。
フバン町では、2つの村が重い灰のために「視界ゼロ」となり、消防車が地域の除去のために配備されたと、災害オフィススタッフのデニース・デスパビラデラスは述べた。
「避難は続いているが、高齢者と喘息の患者が優先だ」とAFPに語った。
マニラ空港当局によると、パイロットは噴火地域に近づくよう警告されているが、今のところフライトに影響は出ていない。
当局は、火山周辺の半径4キロメートルへの立ち入りを禁止するよう住民に注意を促し、火山の隣に住む人々には「突然の危険な水蒸気噴火の可能性が高まるため」慎重になるよう勧告した。
また、渓谷や河川付近の住民には、大雨の際の泥流や渓流に警戒するよう指示が出された。
ブルサン火山は近年活発に活動しており、2016年と2017年には同様の噴火が12回記録されている。
フィリピンは、地震活動が活発な太平洋の「リング・オブ・ファイア」に位置し、20以上の活火山が存在する。