フィンランドのNATO加盟はロシアにとって脅威であり、世界の安全性を高めることにはつながらない、とモスクワは警告している。

   

   © Global Look Press / Nikolay Gyngazov

 

モスクワは、フィンランドNATO加盟はロシアの安全保障に対する直接的な脅威となり、軍事同盟への加盟を受け入れることは、ロシアがその安全を確保するための措置を講じるよう促すと警告している。

 

これは、フィンランド当局が5月12日(木曜日)にアメリカ主導のブロックに参加することを確認し、今週末に正式な申請書を提出する予定であることを発表した後のことである。

 

クレムリンのドミトリー・ペスコフ報道官は5月12日(木曜日)の記者会見で、「現在、大統領からNATOの東側強化に関連して、西側強化策のリストを作成するよう指示がある」と述べ、NATOがロシアの国境に向かって拡大しても、世界やユーラシア大陸の安全は高まらない、と付け加えた。

 

また、ロシアはフィンランドEUによる敵対的な措置に加わることを遺憾に思うとし、ヘルシンキNATO加盟の試みは、それぞれの鏡像反応を展開する理由となると警告した。

 

この声明は、フィンランドの指導者が5月12日(木曜日)に米国主導の軍事圏への加盟を目指すと発表したことを受けて出されたものだ。

 

フィンランドのサウリ・ニーニスト大統領とサナ・マリン首相は、「NATOの一員として、フィンランドは防衛同盟全体を強化するだろう」との見解を示し、自国は「遅滞なくNATO加盟を申請する必要がある」と付け加えた。

 

関係者によると、5月15日(日曜日)に正式な加盟申請書をペンで書き、その後、最終的な承認を得るために国会に送付する予定だという。早ければ来週5月16日(月曜日)にも申請書が完成し、NATOに提出される見込みである。

 

NATOは純粋な防衛組織であると主張しているが、フィンランドと1,340kmの陸上国境を共有するロシアは、このブロックの拡大を自国の安全保障に対する脅威とみなしている。

 

先月、ロシアの元大統領で現在安全保障理事会副議長を務めるドミトリー・メドベージェフ氏は、フィンランドスウェーデンNATOに加盟すれば、ロシアは「力の均衡」を保つためにバルト海地域に核兵器を配備せざるを得ないかもしれないとほのめかした。