ヨルダン、イスラエルと共同で世界的飢饉に備えた小麦の備蓄を開始か

    

熟した小麦畑。晴れた日に田園地帯で収穫を集める。イスラエルの農業。パノラマ風景(Shutterstock)

【israel365news.com】2022年4月15日

https://www.israel365news.com/268473/jordan-wants-to-join-israel-in-josephs-vision-of-preserving-wheat-for-future-famine/

 

イスラエル365ニュースは3月、ウクライナ危機の中、イスラエルの運輸相が今月にかけて穀物を輸入する貨物船を優先的に港の埠頭で荷揚げするよう指示したことを報じた。

 

飢饉が予想される前に穀物を備蓄するというこの解決策は、聖書のヨセフ(創世記)を彷彿とさせる。ヤコブの子ヨセフは、枯れた穀物が健康な穀物を食い荒らすというファラオの夢を、エジプトに飢饉が迫っていると解釈し、エジプトの王子に昇進した。

そして、ヨセフはファラオに、飢饉が起こったら十分な蓄えをするために小麦を備蓄するよう助言した。

 

「その食糧は、エジプトの地に起こる七年の飢饉のために、国の蓄えとなります。そうすれば、この地は飢饉で滅びることがないでしょう。」(創世記41:36)

 

今、イスラエルには、この構想の新しいパートナーがいるようだ。

 

ヨルダンのアブドラ国王は、ハシェミット王国とイスラエルに共同で小麦の備蓄と食料貯蔵センターを設置することを提案したと、Reshet Betが4月12日(火曜日)に報じた。それによると、この構想は3月30日にイスラエルアイザックヘルツォーク大統領がアンマンを訪問した際に提案され、両者は会談を行ったという。

 
この訪問の際、「ヨルダン国王は、食糧安全保障に関する地域協力の前例となる申し出を行った」という。報告書は、食糧不安と食糧輸入のサプライチェーンの混乱が、この間アブドラにとって特に懸念されることであると付け加えた。

 

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2022年3月30日、ヨルダンのアンマンで儀仗兵に迎えられるイスラエルのイサク・ヘルツォーク大統領。/Credit: Haim Zach/GPO.  

 

その提案とは、共同備蓄基地を設立し、窮地に陥った際に各国がそこから資金を引き出せるようにするというものだった。

報告書によると、この提案はエジプトとパレスチナ自治区にも及ぶ可能性があるという。


 「この構想の背景には、ロシアとウクライナからの輸入に大きく依存している少なからぬアラブ諸国を含む多くの国々の食糧と、小麦の供給に害を及ぼしているロシアのウクライナ戦争による悪影響がある」と報告書は述べている。

 

4月13日(水曜日)、ジョー・バイデン米大統領は、「プーチンウクライナ侵攻は、世界中でガス価格と食料価格を上昇させた」とツイートした。

3月27日に出たAP通信の報道では、ロシアとウクライナは「世界の小麦と大麦の輸出の3分の1を占めており、中東の国々は補助金付きのパンやバーゲン麺で賄う数百万人の人々の食料として当てにしている」とある。

彼らはまた、他の穀物や調理に使用されるヒマワリの種子の油のトップ輸出国である。