フランスは「ロシアに対する全面的な経済・金融戦争」を宣言した後、モスクワがヨーロッパのエネルギーフローを支配しているため後退した

  Image: France declares “all-out economic and financial war on Russia” before backtracking because Moscow controls European energy flows
【Natural News】 by: JD Heyes 2022年3月7日

 

お調子者のジョー・バイデン外交政策の素人からなる無様な政権が、息子ハンター・バイデンが大金を稼いだ国であるウクライナに対するロシアの侵略に対処しようと苦闘する一方で、他の西洋諸国は決定的な行動を起こしており、その中にはフランスも含まれている。

あるいは、そう考えられていた。

威勢がいいというのは、それほど良い考えではないことがわかったし、NATOがいかに役立たずになっているかを証明している。

 

先週末、ブルーノ・ル・メール財務相は、プーチン大統領ウクライナへの侵攻を命じた後、フランスはロシアに対して「全面的な経済・金融戦争」を仕掛けると宣言した。

このような経済攻撃はロシアを「罰する」ことが期待されるが、ルメールはまもなく発言を撤回した。

 

おそらく、ロシアとNATOの戦争につながる恐れがあるため、エマニュエル・マクロン仏大統領からの指示だろう。ただし、核兵器に頼らなければプーチンが勝つとは思えないし、自分の国を灰にするような応酬になる。

「モスクワのウクライナとの戦争への決断に呼応して、ワシントンとその最も近い同盟国は、ロシアの中央銀行や政府高官(プーチン大統領やラブロフ外相など)に対する一連の制裁を行い、一部のロシアの銀行を国際決済システムSWIFTから締め出した」と、カナダに拠点を置くGlobal Researchは報告した。

 

制裁について説明する際、ル・メール氏は「極めて効果的」であることが証明されていると述べた。しかし、眉をひそめたのは、フランス情報ラジオとのインタビューにおける彼の次のコメントだった」と、同アウトレットはさらに指摘した。


「我々はロシアに対して全面的な経済・金融戦争を仕掛けている。我々はロシア経済の崩壊を引き起こす。ロシア国民もその代償を払うことになる」とル・メール氏は述べた。

要するに、ル・メール氏は自国が1億4000万人のロシア国民全員に「経済戦争を仕掛ける」と威嚇し、かつての指導者、ドミトリー・メドベージェフ大統領兼首相から激しい反論を浴びせたのである。

 

「今日、フランスのどこかの大臣が、ロシアに経済戦争を仕掛けたと言った。諸君、舌に気をつけなさい。そして、人類の歴史において、経済戦争が本当の戦争になることがよくあることを忘れないでください」とツイッターに書き込んだ。


この騒動後、ル・メール氏はAgence France Presseのインタビューで、失言だったと述べ、「戦争」という言葉は、ロシアのウクライナとの戦争に関する緊張を緩和するパリの努力に沿ったものではなかったと述べた。

 

「我々はロシア国民との戦いに参加しているわけではない」と述べた。

とはいえ、プーチン政権は今週初め、ロシアから投資の一部を持ち出そうとする外国人に一時的な規制をかけ、ロシアの銀行を国際決済システムSWIFTから切り離した欧米の経済制裁が主因となっていた資本の流出を食い止める動きを見せている。

 

「欧州の人々は、モスクワがこの危機を生き残りをかけた戦いと捉えていることに気づいていない。プーチンはテレビで『特別軍事作戦』を発表したとき、厳しい警告を発した」とグローバルリサーチは指摘する。

 

「外から干渉しようと考えている人たちへ ― もしそうするなら、あなた方は歴史上直面したことのないような大きな結果に直面するだろう」とプーチンは言った。

 

この警告を受けて、2018年にプーチンが発したコメントが外交界やメディア界に出回り始めた。...「(中略)誰かがロシアを消滅させようと決めたら、われわれにはそれに対応する法的権利がある。そう、それは人類にとって、世界にとって破滅的な出来事となるだろう。しかし、私はロシアの国民であり、その国家元首である。なぜ、ロシアのいない世界が必要なのでしょうか?」

 

グローバルリサーチ社は、ロシアはヨーロッパへの石油とガスの流れの大きな割合を支配しており、経済的圧力がモスクワにとって過大になった場合、プーチンは単にヨーロッパを完全に遮断することを決定することができ、それは大陸の経済を破壊し、凍死による大量死をもたらすだろうと指摘した。

 

しかし、プーチンに欧米のドルによる戦費調達を続けさせることは、プーチンの侵略を止めさせることを目的とするならば、同様に逆効果である。

 

この一連のエピソードが何かを示しているとすれば、それは次のようなことである。NATOを構成する国々は、ロシアのエネルギーに依存することによって本質的に無力化されており、プーチンは攻撃する前にそれを知っていた。