【RTcom】2021年12月8日 PHOTO. c Reuters / Chris Helgren
米国連邦航空局(FAA)は、一連の指令の中で、ミッドバンドの5Gシステムの大規模な展開が、ナビゲーション機器に干渉したり、飛行の転換を引き起こしたりすることで、航空機の安全リスクを引き起こす可能性があると警告しています。
米国連邦航空局(FAA)は特に、5Gが無線高度計に干渉する可能性があることを懸念しています。
無線高度計は、パイロットが視界不良の際に安全に着陸するために使用する繊細な航空機用電子機器です。
高度計は、パイロットから見えないときに、航空機が地上からどのくらいの高さにあるかを示すものです。
アメリカの航空局は、5Gの干渉を受ける可能性のある空港では、飛行機やヘリコプターは多くの誘導式自動着陸システムを使用することができないと発表しました。
■■ 米国の航空規制当局、5Gタワーがコックピットシステムに干渉する「深い懸念」からパイロットへの警告を検討
これに先立ち、AT&Tとベライゾン・コミュニケーションズの両社は、FAAの懸念を受けて、Cバンドの5G無線サービスの商用開始を1月5日まで延期することで合意しました。
今回、米連邦航空局(FAA)は、来るべき5Gネットワークの利用によってもたらされる「安全でない状態」について、その日までに早急な対応が必要だと考えています。
FAAは、「電波高度計の異常」がパイロットや航空機の自動化システムに検知されないままだと、「安全な飛行と着陸の継続ができなくなる」可能性があると述べています。
FAAのスポークスマンがThe Vergeに語ったところによると、視界が悪い時期の着陸は、5Gの懸念から「制限」される可能性があるとのことです。
また、FAAの指令の1つは、「これらの制限により、視界の悪い特定の場所へのフライトの派遣ができなくなる可能性があり、また、フライトの迂回が発生する可能性もある」と述べています。
また同局は、安全ガイドラインの改訂も含めて12月7日(火曜日)に発表した2つの指令は、特に「航空安全機器への潜在的な影響を回避するためのより多くの情報収集」を目的としていると述べています。
同庁は依然として、「5Gの拡大と航空は安全に共存する」と考えています。
また、連邦通信委員会(FCC)、ホワイトハウス、業界の代表者と協議し、今後数週間のうちにまとめられる制限の詳細を詰めています。
FCCは、「FAAからの最新のガイダンスを期待している」と述べています。
航空監視局は、5Gの信号によって「電波高度計のデータが信頼できなくなる可能性がある」地域に対して、具体的な通知が出される可能性があると述べています。
AT&Tとベライゾンは11月下旬に、少なくとも6ヵ月間は自社ネットワークの潜在的な干渉を制限するための予防措置を取ると発表しました。
FAAは12月6日(月曜日)それでは不十分だと主張しました。
これに対し、ベライゾンは12月7日(火曜日)、Cバンドの5Gネットワークが、すでに使用されている「数十カ国」の航空機に実際に危険を及ぼすという証拠はないと述べました。
同社はさらに、「2022年の第1四半期には、このネットワークを1億人のアメリカ人に提供する」と計画しています。
--------------------------------------------------------------------------------
【補足】
この記事と関係ないですが、神戸のど真ん中に黒くて不気味な6Gタワーが、どっかーーんとそびえ立っているんですが……。めっちゃリスクアリアリと思いますけど……。
😂