【Insider Paper】2021年12月3日 TEXT: Polina Tikhonova
イスラエルのモサド（イスラエルの諜報機関）は、今年初めにイラン政権の最も安全な核施設の1つを爆破する秘密作戦を実行するためにイランの核科学者のチームを募集しました。
4月、最大10人のイランの科学者がイスラエルのエージェントに接触し、国際的な反体制派グループのために働いていると信じていたにもかかわらず、ナタンツの地下A1000遠心分離機ホールの解体に同意しました。
報告書によると、使用した爆薬の一部はドローンによって施設内に投下され、科学者たちによって速やかに回収されました。
また、他の爆薬はケータリング用のトラックに積まれた食品の箱に紛れて、厳重な警備の施設内に密かに持ち込まれました。
続いて発生した壊滅的な被害は、イランの最高レベルの政府に大打撃を与えました。
核工場の遠心分離機の90％が破壊されたため、核開発の進捗が遅れ、重要な施設が最大で9カ月間停止したとのことです。
この新情報は、11ヵ月間にわたってイランで行われたモサドの3つの相互接続された破壊工作の驚くべき秘密のひとつです。
ジューイッシュ・クロニクルによると、最初の2つは2020年7月と2021年4月で、爆発物を使ってナタンツ複合施設を標的にし、3つ目は今年6月で、テヘランの北西30マイルにあるカラジのイラン遠心分離機技術会社（TESA）をクアッドコプターで襲撃したものです。
モサドのスパイは、2019年にナタンツの遠心分離機ホールを建設するための建材に爆発物を仕掛け、2020年に爆発させました。
それによると、諜報員はオートバイと同じ重さの武装したクワッドコプターを一つずつイランに密輸し、6月にカラジのTESA社のサイトでミサイルを発射するのに使用しました。
1,000人の技術者、分析者、モサドのスパイからなるチームと、現場の数多くのエージェントが、1年半の間に3つの作戦を計画しました。
イランの核インフラに対する3つの攻撃は、米国との共同作戦ではなく、モサドが単独で行ったもので、イスラエルの情報機関では「青と白の作戦」と呼ばれている。
