2009年11月4日、イランのテヘランにある旧米国大使館前で行われた集会で、反イスラエルのプラカードとイランの国旗を掲げるイランの学生たち。
© Reuters / Caren Firouz
【RTcomより】2021年11月11日 (木曜)
イスラム革命防衛隊航空宇宙軍の司令官は、イスラエルがイランに対していかなる過ちを犯しても、テルアビブの破壊を加速させるだけだと脅しました。
イスラム革命防衛隊航空宇宙軍の司令官はさらにこう主張しました。
「テルアビブがイスラム共和国との諍いを始めるかもしれないが、それを終わらせるのはイランだ」と。
イスラエルがテヘランとの取引で何らか間違いを犯せば、イランはその撲滅を加速させるだろう、とアミール・アリ・ハジザデ准将は警告しました。
イランは先月、国境付近の「シオニストの存在」に対するテヘランの懸念を理由に、陸軍の空軍部隊を投入して新たな軍事訓練を開始しました。
この演習では、有人機と無人機が使用されました。
イスラエルは、イランの核保有を阻止するためには「いかなる時でも」攻撃する「権利」を主張します。
10月中旬、テルアビブのヤイル・ラピド外相は、イランの核保有を阻止することについて、「イスラエルは、いかなる瞬間にも、いかなる方法でも行動する権利を留保している」と主張しました。
さらにラピド外相は、「イランは我々イスラエルを絶滅させたいと公言している」ことから、これは国家の「責任」であるとも述べました。
イスラエルのナフタリ・ベネット首相は、9月の国連総会でイランの原子プログラムに関して警告を発し、「臨界点」「兵器級の材料の一歩手前」と発言しました。
アメリカのトランプ大統領(当時)が、イランとの核取引として知られる「包括的共同行動計画(JCPOA)」から米国を離脱させ、テヘランに制裁を加えて以来、イランは取引条件を超えてウラン濃縮を始めています。
一方、バイデン大統領は、取引の復活に関心を示していますが、ワシントンとテヘランの双方は、相手側が先に行動を起こすことを望んでいます。
交渉は11月29日にウィーンで再開される予定です。
------------------------------------------------------------------------------------
【メモ】
シリアの内戦の終わりにかけて、イスラエルとイランの物理的距離がこれまでになく非常に近づいてきていることで、双方、当たり前ですが緊張していると思います。
これは、イスラエルと隣接しているシリアとレバノンにイランの拠点がすでにできてしまったからです。
レバノンとイランとで実効部隊ヒズボラ(イスラム武装組織)が資金を得てずっと動いています。
イランの軍事力は今、世界で14位となっています。
*気になるのは、昨年(2020年)1月3日、イランの英雄で国民にも非常に人気があり支持されていたイラン革命防衛隊の精鋭「コッズ部隊」のソレイマニ司令官が、トランプ政権下で殺害されたことです。
イランはこの時、なぜかすぐに復讐をせず、不気味に沈黙しました。今もおおよそそのままです。恐らく、いつ何時かは分かりませんが、絶対にこの件に関して何もしないということはないでしょう、大きな復讐をするだろうと思います。
元イラン大統領マフムード・アフマディーネジャード(2005‐2009年まで)は、常にイスラエルに対して、自分は必ずイスラエルを絶滅させると公言し、「私はネブカデネザルの生まれ変わりだ」と言っていました。