先日の野犬駆除の嘆願書が実行された

月曜日に自治区役場へ野犬被害の報告と野犬駆除の嘆願書を持っていったが、今日夕方、それらの野犬(半ノラ含む)を捕獲して、City Goverment Veterinary Officials、要するにタグビララン市の獣医当局に引き渡したという連絡を頂いた。

対応してくれるのかすら分からず、ダメ元で行ったのだが、すぐに動いてくれたことは非常にうれしかったし、感謝した。改めて直接自治区議員にお礼を言おうかと思っている。

で、うちの周囲でヤギやルースターをやられてしまった家の人たちにその旨、報告に行った。本件で役所が動いてくれたことで良い前例ができたことは良かったと思うし、当の野犬が駆除されたということで喜んでもらえた。

ただし、お隣のベン君と夕方話したところ、まだ野犬の残党がいるし、考えたら仔犬がどんどん生まれてくるから、いたちごっこになってしまうよねということになった。確かにその通りなのだ。

毒殺するか、殺すにしてもテクニックが要るし難しいよ、とか、大量に殺して処分する事だけでも大変だよね、とかあれこれアイディアを話し合ったが、なかなかいたちごっこを解決する現実的かつ決定的な方法は思い浮かばなかった。とにかく犬を野放図に飼わないとか、去勢避妊させるとかそういう元の原因をなんとかしないと。

まぁ問題の根源は、人々の意識の低さなわけだけれど、日本も昔こういうところを通ってきて、多くの犠牲者を出して今に至っているので、フィリピンのような新興国のさらに田舎の島の現状がこんな様子であるのは仕方がないといえる。

今回、被害を届け出て駆除を申し出たことは、被害者は黙ってはいないぞ!ということで抑止力にはなっていくだろうと思う。でも今後すぐ解決する問題ではないなということで、ご近所同士、協力し合って諦めずに対策をしていかないといけない。頭を使わねば。

今日は、野犬の犠牲になった近所のヤギのうちの1匹で、私が現場に居合わせ救急手当てをした妊娠中の年老いた母ヤギが、久々に外へつながれているのを発見してうれしかった。ああ、随分よくなったんだなぁ!と。10箇所以上の深手を負っていたのでその時は助からないかと思ったが、今や傷痕もすっかり薄れており、痩せているものの元気に草を食べていた。ものすごくうれしかった。それで今日何度かそのヤギに差し入れをした。


犬数匹にものすごい噛まれて深手を負ったが無事回復した母ヤギ。「だいぶ元気になりましたメェ〜」

あとは、隣のユキちゃんも実は野犬被害に遭ってものすごい深手を負っていて、助かるかどうか分からない状況にある。一番ひどいと思う。なんとか頑張って持ちこたえてほしいと、祈って、草をあげて、ということを私もしている。隣りのベン君が薬やえさなど一応の世話をしているが、全く楽観できない状況にある。