今朝、チャコ一家を小屋から外へ出しに行ったら、隣のおじさん(マノイ・ベン)がツリーハウスから突然、大声でなんか叫びだした。
見ると、目の前の道を子どもたち(といっても多分ハイスクールくらい。学校へ行ってないかもしれないが)5、6人が走り歩きしている。どうもお隣から何か盗っていったようで、ペール(でっかいゴミ箱)のフタみたいなのや、缶のフタみたいなもの、また、シーツみたいな布や、なんか分からないものをそれぞれ持っていた。
ツリーハウスの上から怒られて、子どもたちはムカついたようで、盗ったフタみたいなものを道に叩きつけるようにして捨てていき、マノイベンのほうをにらみつけながらムクれた様子で去って行った。
シーツみたいなのは持っていったので、他の家から盗ってきたものかもしれない。
よそから来た子たちということは見た目ですぐに分かる。でもあんなフタみたいなのでも売れるのか、盗るならもっとマシなのを盗ればいいのにと思ってしまった。
道に叩きつけられて置き去りにされたフタのようなものたちを、マノイ・ベンはツリーハウスから降りて、歩いて取りにきた。
考えたらうちの一帯は、アパートはうち以外なく、家しかないし、塀や壁をちゃんと作ってない家がほとんどで空き巣に遭いやすい気がする。
それはともかく、その一部始終をチャコ一家が小屋から出ずにじーーーっと凝視していた。ヤギながらに何かただならぬ気配を感じたのだろうか。