アニマルバイトセンターへ再び

昨日、軽くジャーマンシェパードに噛まれてしまったことで、今朝ボホール州立病院内にあるアニマルバイトセンターへ行った。昨日も来てドクターに見て貰ったが、アニマルバイトセンターは平日しかやっていないので出直しになったのだった。

先週は金曜が祝日だったこともあって、ものすごい人だった。州立病院は一番庶民の病院ともいえるので、いつでもごった返している。

犬に噛まれる人って多いんだなー。重症の人も結構いる。何時間待つことになるやら……と思った。

まず犬(または狂犬病キャリアかもしれない動物)に噛まれたら、ここへ行くことになる(ローカルの人の場合、すぐに病院に行かず経過をもう少し見てヤバそうだと思ってから行く場合も多いようだ)。
近所の病院へ行ったが狂犬病ワクチンを扱っていないので州立病院へ行ってと言われた。噛まれたときにたまたま近くにいたボホールの救急隊スタッフの看護師さんも州立病院へ行ってくださいと言っていた。ここでしかやっていないせいなのかもしれない。

私は昨年の同時期にもここで狂犬病ワクチンを打っており、前回のがまだ有効らしい。それで抗生物質(Antibiotic)の注射(本日2本注射済み。料金は注射の中身40ペソだけで他は一切不要)と、9月10月に1度ずつ破傷風の注射とブースタードーズ(Booster Dose=前に打った注射やワクチンの効力を発揮・促進させるための追加注射)を打ちに来てくださいと説明され今後の予定メモを渡された。

初めての狂犬病注射の場合、上記に加えて、最初にアレルギーテストの注射もあるし、当然、3か月に分けて3回の狂犬病ワクチンも加わる。重度の場合は3回以上かもしれないし、噛まれてからの注射と噛まれる前の予防注射では違うと思う。

ちなみに傷のレベルは3つあり、狂犬病の犬になめられた、触った、というのがレベル1、軽く噛まれた程度やひっかき傷でレベル2、それ以上は全部3。私は昨年も今年もレベル2(どちらも狂犬病予防ワクチン済みの犬で、状況からもかかっている確率がほとんどない犬だったが)。

昨日はドクターに多分抗生物質の錠剤を買って飲めとも言われ処方箋を貰っていたが、昨年同じのを買って(犬の飼い主が買ってくれたのだが)、飲まなかった。それで今回も買わず飲まずでスルーした。

私は役所類と病院類でフィリピン人の性質が最も垣間見れるような気がしている。無駄に人がいるのに仕事はできていない。
横の連絡も引き継ぎも何もできていないので、毎回対峙する人に同じことを説明したほうがいい。前に伝えてあるからちゃんとわかっているだろうと思っても、大抵分かっていないので、扱いを間違われる可能性がある。頼りがない。なんというか本当に仕事のレベルが違うのだ。

日本の病院や医師も私は全然評価していないが、サービス業としてや仕事の効率、的確さ、素早さという点ではフィリピンは日本と段違いにダメだ(首都圏では医療観光に来るような外国人富裕層向け等のバカ高いが良い病院もあるようだがボホールのような田舎では期待しないほうがいい)。

とにかく今日は混みこみだったこともあり、昼休みも11:30−13時位まで悠々と取られてしまうので、帰宅したら14:30位になっていた。効率の悪いシステムで時間ばっかり取っている。

日本と大きく違うのは薬の買い方で、診断されたら処方箋を貰い、自分で薬や注射を任意の薬局で買ってくる。そしてそれを医師や看護師に使ったり打ったりしてもらう。
その際、処方箋を渡す窓口と、請求書作成、会計(支払い)、受け取りの窓口がバラバラなので、今日みたいにそれぞれ列が長いと面倒くさくて嫌気が差す。州立病院なんかはいつもいっぱいだからいつでも変わりないけど。日本人からしたらシステムが分かりにくいだろうし、面倒に感じるだろう。

ひとまず今回は、昨年の狂犬病ワクチンがまだ有効(1年間)で打たずに済んでよかった。
今回は(前回も!)そもそも病院に行かなくてもよかったレベルだと思う。