連絡不通のガス屋

こちらのガスはすべてプロパンで、最初に11キロ入りタンクを2本買って(1本はスペア)、その後は中身だけ補充してもらうしくみになっている。
ガス会社は複数あるのでタンク容量も価格もそれぞれ少しずつ違うが、うちの場合、初回のタンク代は1本2,000円程だった。デポジットのようなものだし高いと思う。

2回目からの中身補充は最安値で1500円程、最高値で1860円だった。なんでこんなに変動があるのかと思ってあや子さん宅のガスは1本いくらか聞いてみたら、会社は違うがうちより300円程高いくらいだった。ガソリン代と同じく毎月の価格変動が激しい、とのことだった。ガソリンはここまで激しくないけどなー。

だいたい台所ではこんな風にガスタンクが置かれていることが多い。ガスコンロの真下の棚にタンクを入れ、ホースでつないでいる。
うちの場合、1本で1か月強位もつ。もちろん各家庭の使用頻度によって変わる。

ちなみに支払いは配達時に現金のみ。こっちではガスや水に限らず何でもかんでも大抵のことは現金払いとなる。おつりもあまり持ってないことが多いので、ちょうど位で払わないといけない。

引き落とし制度や振り込み制度は発達していない。そもそも銀行口座を持っている世帯の率はフィリピン全体で2割強程度と言われているほど少ない(だから田舎のボホール島ではもっと少ないのではないかと思う)。理由はズバリ「預金する金がない」(92.8%)だって……。
とにかく1人で何口座も持っている日本人と違って銀行利用をしていない人が圧倒的に多いのだ。

さて、ガス屋の販売店へテキスト(携帯メール)すれば空きタンクの引き取り、補充後のタンク配達をしてくれるのだが、この2週間というもの、テキストしてもずーーっと圏外だった。朝でも昼でも夜でも圏外なのでさすがにおかしいと、同じガス屋で買っているお隣のクォン先生宅に聞いたら番号は変わってないと思うとのことだった。また、店舗の場所は知らないとのことだった。

試しに電話してもらったら彼らもやっぱり圏外で通じなかったそうだ。それで別の店舗を探さないと!ということになった。

今朝うちの旦那がガス会社の本社らしきところへ電話をして、うちに近いタグビララン市の店舗を教えてもらい、住所などを伝えて配達を依頼したら、なんのことはない、前と同じスタッフが配達に来た。

“電話番号変えましたか? ずっと電話が通じなかったんですけど”と言っても、“通じると思いますけど……”とかなんとか言っていて、結局理由はよく分からなかったそうだ。旦那が対応したのだが、英語があまり通じずビサヤ語メインの人だったようだ。

とにかくクォン先生のところにも新たに聞いた番号を教えてあげて、うちもスペアの補充のガスが買えて一件落着した。ただし今回が最高値の1860円になっており、じわじわ上がってきている感じ。