4歳の娘さんを持つお父さんと、放射能のお話などをした昼下がり

(これは昨日・土曜日のお話)
先日、旦那の通っている教会の4歳の娘さんを持つお父さんから「放射能汚染の実情などについて聞きたい」というリクエストを頂いていたので、旦那と一緒に午後、約束していた駅前のサイゼリヤへ行った。

昨夜は旦那と怒鳴り合いの大喧嘩になってしまったうえ、朝までムカついていた。というか昼もムカついていた。でも先方とは事前に約束していたことだし、重要な用件だから旦那と一緒にいたくないというような理由でドタキャンはできなかった。私にも多少の責任感はあるのだ。それに放射能の危険を伝えるのはもはや私のミッションでもある。なんて言えば大げさだ。まぁ自然にできることだけやっている。

旦那の教会へは私も半年間行っていた。(その後自分が元から行っていた教会へ戻ったので、旦那とは別々の教会へ通っている)そのため、そのお父さんと娘さんとは私も知り合いである。とはいっても4歳の子は私のことなど覚えてはいない。

そのお父さんはうちの旦那からこの数か月、ある程度放射能の危険性を聞いていた。そのうえで奥さん(私)にも聞きたいということだったので、「私に分かることでしたら何でもお答えしますよ」ということでお会いした。

最初は私たちの移住のこと、セブ島のことを聞かれた。4歳の子もいるので片方でその子の相手をしながら、お父さんと真剣な話もしないといけないのでかなりの労力が必要だった。私は子どもの扱いに慣れておらずへたくそなので、対お父さんよりその女の子の相手をするほうがずっと難しかった。こんな中年にもなって情けなや……。

そのお父さん(以下Nさん)は私たちが移住すると聞いてやっぱり東京も避難しないといけない状況なのか?!と心配になった、と言っていた。でも話を聞いてみると、Nさんはすでに5月頃に一度、妻子だけ移住させようとしていたらしい。Nさんの奥さんは今日は仕事で来られなかったが、チンタオ出身の中国人でNさんは国際結婚だ。奥さんの故郷はチンタオなので片道2時間程。それなら国内母子避難と大差ない。すごい恵まれた条件ではないか。しかもNさんの故郷も徳之島だ。

「時期をどうするかなんだよねー」とNさん。「1日でも早いほうがいいですよ」と私。「そうですよね……」
5月には奥さんと娘さんはビザまで取っていたらしい。でもその後の政府発表で原発事故はひとまず大丈夫なように思え、すっかり騙されてしまった、とのことだった。
「私ら親はいいんだけど、やっぱりこの娘はねぇ……」とNさんが言うので、私は「いや、娘さんのためにもご両親も元気でないといけないですよ!」と返した。

現在のNさんは、京大助教の小出氏や元経産省の古賀氏の書籍なども読んでおり、もはや政府に完全に騙されている人ではなかった。ある程度の情報はすでに収集していた。でも決め手が欲しかったのだろうと思う。即刻脱出しなければいけない事態ではないなら誰だって、そのまま残って家族みんなで今の生活を続けたいと思うだろう。
「残っていてもまだ大丈夫ですよ」あるいは「いえ、東京にこのまま住んでいては危険ですよ」、どちらかの決め手になる情報が必要だったのだと思う。

私は基本的に、聞かれることに答える形にしようと思っていた。私は情報を出し、勧めはするがNさんの代わりに答えは出せない。聞かれたことは……福一の冷温停止発表、福一の現在の状態、今後の見通し、政府や東電の安全キャンペーン、東京の汚染状況、私が具合が悪くなったときの症状、汚染食品の流通について等々だが、「今日は放射能のことも聞きたかったのだけど、もう一つ聞きたかったことがあります。それは、311は人工地震なのかということです」とも言われた。

なるほど。そこからであったか。私は311は当然人工地震説なので簡潔に見解を述べた。人工地震は人為的地震と言い換えたほうが近いような気がする。誰かが意図をもって起こした地震ということだ。私は311よりもっと前からこの手のことについてはあれこれ調べていた。311の地震の最中に“これは人工地震だよ”と一緒にいた友人にも言っていたくらいだ。
ちなみに友人にはスルーされた(多分友人は大揺れに動揺してよく聞いていなかったと思われる。私は地震とか災害時にはすごく冷静で怖いとも思わないのだ)。

そういうことなので詳細は割愛するが、311が人為的に起こされたこと、人工地震は80年代にはすでに世界的に認識されており、朝日新聞なんかにも普通に記事掲載されていたことなども豆知識的に話した。
また、福一はイスラエルの企業マグナ社にセキュリティを丸投げしていたこと、Stuxnet(スタックスネット)という、原発にターゲットを絞ったコンピュータウイルスがあることなども話した。

全体を端折っていうと、世界中でここしばらく起こっている地震津波・変な自然災害は目的を持ってほぼ人為的に起こされたものです、ということを説明した。「今のテロや戦争は、昔とは全く違うのです。テロに遭っている、戦争が起こっているとも気付かない形で行われているんですよ」と。Nさん自身も、311の前揺れのない揺れ方から人工地震を疑っておられた様子なので、やっぱりそうかと納得されていた。

2時間ほど話しているうちに娘さんが退屈になったのか、帰りたがったのでお開きにした。Nさんのご家庭が1日も早く避難を決意されればいいなと思いつつ別れた。

4歳から中国で暮せば中国語ができるようになって将来的にはかなり有利になるではないかと、利発なその娘さんの将来に想いを馳せ、人の子ながら期待してしまった。おばさん心だ。
しかし夜になってふと思った。4歳なら日本語のほうを忘れてしまうぞ、と。うーん。でも日本はこの先人口も減るし、放射能汚染で国もどうなるか怪しいので、“日本語だけ”か“中国語だけ”か、どっちがいいかといえば“中国語だけ”のほうかなぁと思えた。

今日はNさんや娘さんの手前、旦那といがみ合ったりはしなかったが、2人になるとむかつく。しかし今日は土曜日。車で食料買い出しに行かねばならない。本当だったら一緒に都内の原発国民投票へも行くはずだったのだ。
食料買い出しは時間がかかるし、話さざるを得ない状況になるので、何だかんだやむなく喋っているうちにブリブリ怒っていたのがうやむやになってしまった。Nさんと喋っていたときにすでにかなり緩和されていたようだ。

夜、Nさんにインターネットでの放射能お役立ち情報サイトなどを旦那経由でいくつか送っておいた。インターネットでの放射能汚染情報の探し方が分からないと昼間聞かれていたからだ。私のお勧めサイトからでも、今後どんどん情報網を拡げていってもらえればと思う。