カマラノミクスの下、デニーズも閉店へ

Denny's

【America First Report】ディスカーン記者 2024年8月10日
 https://americafirstreport.com/even-dennys-is-closing-down-restaurants-under-kamalanomics/

アメリカのダイナーとして親しまれてきたデニーズは、昨年57店舗、2022年には60店舗を閉鎖したが、最近さらに全米で15店舗を閉鎖した。

 

同チェーンは、コスト上昇と売上減少がもたらす課題に取り組んできた。


最も最近の閉店のひとつは、ペンシルベニア州バックス郡ラングソーンにある最後のデニーズで、6月19日に閉店した。

 

オハイオ州アシュランドにある別の人気デニーズも先月閉店した。これらの閉店は、外食産業が直面する継続的な苦境、特に2年間にわたる大幅な値上げの影響を浮き彫りにしている。


デニーズの値上げ努力にもかかわらず、既存店売上高は前年比0.6%減であった。

 

この落ち込みは、客数の急激な減少を示している。デニーズのエグゼクティブ・バイス・プレジデント兼最高財務責任者CFO)のロバート・ヴェロステック氏は、閉店の原因はインフレの影響であるとし、食材や賃金の高騰により、レストランが営業を続けるための損益分岐点が100万ドルから120万ドルに上昇したことを指摘した。


このような状況を受けて、デニーズはバリュー戦争に参戦し、競争力のある価格設定で顧客を惹きつけることを狙っている。

 

同チェーンでは今夏以降、2〜4ドル、6〜8ドルのバリューメニューを正式に再開する予定だ。

 

デニーズのケリー・ヴァレードCEOは、このバリュー・メニューはデニーズ独自のもので、歴史的に大きなトラフィックを生んできたと述べ、同チェーンの伝統的なお得メニューの復活に意欲を示した。


アップルビーズなど他のファスト・カジュアル・レストランも、大量閉店に対抗するためにお得なメニューを導入している。

 

アップルビーズは最近、フライドポテト付きの「ホール・ロッタ・バーガー」を9.99ドルで発売し、外食を控えるインフレ疲れした顧客にアピールする狙いがある。

 

ファーストフードチェーンに対抗する動きは、ビッグマックより大きくて手頃な10.99ドルのハンバーガーを発売したチリーズにも表れている。


外食産業がコスト上昇と消費者行動の変化によってもたらされる難題を乗り越え続ける中、デニーズや他のチェーンが進化する市場環境にどのように適応していくのか、今後の動向が注目される。