【America First Report】キャッシー・B.、 NATURAL NEWS 2024年6月2日
タイは、米ドルの終焉を加速させる動きとして、BRICS経済圏に加盟する意向を表明した。
これはタイ政府のチャイ・ワチャロンケ報道官によると、バンコクにある同国の内閣は現在、公式意向書にゴーサインを出したと声明で述べている。
チャイ氏によると、タイは書簡の中で、多極化の重要性と、タイのような発展途上国が国際舞台で果たす役割の高まりを強調した。
タイは、将来のビジョンがBRICSの原則に合致していると考えている。
タイはまた、新たな世界秩序の形成に参加し、国際舞台でより大きな役割を担うチャンスを得ることができるなど、BRICSに加盟することが有益であると考える方法をいくつか挙げている。承認されれば、タイはBRICSの東南アジア初の加盟国となる。
タイは、10月に開催されるBRICSサミットに招待されている非加盟国のひとつであり、最終的にはBRICSに加盟することを視野に入れている。チャイによれば、BRICS首脳会議に出席することで、加盟が加速する可能性があるという。
BRICSはもともと、ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカで構成されていた。
今年に入り、エチオピア、イラン、アラブ首長国連邦、エジプトが加盟した。
他にも、ベネズエラ、セネガル、パキスタン、ベラルーシ、キューバ、バーレーン、カザフスタンなどが加盟を希望している。
■■ドルは退場するのか?
タイが加わることで、BRICSの金融力が強化され、ドル離れが進むだろう。BRICSは現在、欧米先進国が主導する国際秩序における競争相手とみなされている。
最近拡大したBRICSは現在、世界経済の約30%、世界人口の45%にあたる35億人の人口を占めている。重要なのは、世界の石油生産量の40%以上を占めていることだ。
BRICS諸国は、米ドルへの依存度を下げることを可能にする単一通貨の創設を目指しており、現在の世界経済のパワーヒエラルキーに衝撃を与える可能性がある。
独自の共通通貨があれば、BRICS諸国は米ドルを使わずに貿易を行うことができる。
さらに、世界貿易の主要な基軸通貨であるドルの現在の地位が削られることになる。今現在、多くの国々が経済的安定のためにドル準備を維持している。
BRICSの代替通貨が存在すれば、彼らは準備の多様化を図ることができ、世界舞台におけるドルの優位性と影響力はさらに弱まるだろう。
中国は、米国で使用される医薬品原料の90%を管理している。サプライチェーンが破たんしたり、薬局が品切れになるのを待つ必要はない。ジェーソンで長期保存の抗生物質や処方箋薬を買いだめしよう。
同時に、共通通貨はBRICS諸国が自国通貨を強化し、外国為替市場でドルに挑戦することを可能にするかもしれない。
BRICS諸国はまた、欧米からの金融制裁の影響を軽減するために、ドルからの脱却を模索している。
最近で言えば、2022年に欧米の金融システムであるSWIFTがウクライナでの活動を受けてロシアを遮断したことがそうだ。ロシアの外貨準備の半分近くが凍結された。同年末、米国は中国への半導体技術の輸出を制限した。
ロンドン・スクール・オブ・エコノミクスの上級客員研究員、シャーリー・ゼー・ユーはアルジャジーラにこう語った。
「米国がロシアとイランの制裁でドルを武器化するにつれ、他の発展途上国は貿易、投資、外貨準備のために代替通貨を求め、SWIFT以外の多国間決済システムを開発することを望むようになっている。」
BRICSがその勢力を拡大し続けるなか、ドルがその座から転落するのは時間の問題だ。