米ドルが世界の基軸通貨としての地位を急速に失い、中国、ロシア(BRICS)がそれに取って代わる。

Image: U.S. dollar rapidly losing world reserve currency status; China, Russia (BRICS) to replace it【Natural News】2023年4月5日(水) 記入者: イーサン・ハフ

https://www.naturalnews.com/2023-04-05-dollar-losing-reserve-status-china-russia-brics.html

 

非西洋諸国は、連邦準備銀行券として知られる米国ドルを国際基軸通貨の座から引きずり下ろそうと必死である。

 

主にロシアと中国が主導し、ドルを他のものに置き換える努力は、かつてないほど実現に近づいている。

 

そうなれば、世界情勢における西洋の支配は終わりを告げることになる。

 

 

「ドル以外の取引の普及を減らすことから、外貨準備におけるドルの保有量を減らすことまで、各国は世界貿易におけるドルの影響力を低下させる手段を採用している」と、東洋が世界の超大国である米国を失脚させるための手段を講じていることについて、エポックタイムスのアンドリュー・モランはレポートしている。

 

 

BRICSはドル支配に代わる多通貨の世界金融システムを導入するのだろうか。

 

ゴールドマン・サックスの元チーフエコノミスト、ジム・オニール氏によると、ロシア、中国だけでなく、ブラジル、インド、南アフリカを含むBRICS諸国は、ドルを打ち負かすことを望むなら、その存在感を拡大する必要があるという。

 

オニールは、「米ドルは、グローバル金融においてあまりにも支配的な役割を果たしている」と主張する。

 

米連邦準備制度理事会FRB)が金融引き締め、あるいはその逆の金融緩和に踏み切るたびに、ドルの価値とその影響は劇的である。

 

現在形成されているBRICS協定がこのまま成長し続ければ、最終的に新しい多通貨の世界金融システムが出現する可能性は高い。

 

 

そうなれば、米国は世界秩序のリーダーではなく、単なる一国に追いやられることになる。

 

 

ロシアはこの考えに完全に賛同しているようで、最近インドのニューデリーで開催されたサンクトペテルブルク国際経済フォーラムのイベントで、州議会のアレクサンドル・ババコフ副議長が公然とこの考えに賛成する発言をした。

 

「その構成は、米国のドルやユーロを擁護するのではなく、むしろ我々の共通の目的に資する新しい通貨を形成する戦略に基づいて確立された新しい通貨関係を導入することに基づくべきである」とババコフは述べた。

 

この夏、南アフリカでは8月22日から24日にかけて、第15回BRICSサミットが開催される予定である。

 

そこでプーチンは、昨年発表した「自国通貨バスケットに基づく国際基軸通貨」の創設に向けた取り組みについて、さらに踏み込んだ発言をする可能性がある。

 

「経済、技術、科学の潜在力を強化しつつ、互いの利益の尊重、国際法の無条件の優位性、国や民族の平等という原則のもと、すべての公正なパートナーとオープンに協力する用意がある」とプーチンは述べた。

 

これらの国々がドルに対抗するために、今すぐ実際の通貨バスケットを準備する必要はない。

 

この1年間で、BRICS諸国が人民元ルーブルなど他の通貨を使って国をまたいだ貿易を行った例は、すでに数多くある。

 

 

2014年5月、中国とロシアが「協力に関する協定」に署名し、BRICSが通貨山の頂点に立つドルの地位を削るプロセスが始まったのだ。

 

そして、ロシアがウクライナに侵攻して以来、事態はさらに加速している。

 

「戦争が始まる前、ルーブル人民元の貿易量は存在しなかった」とタイムズは報告している。

 

「しかし、それ以来、二国間のルーブル人民元貿易額は急増し、2022年末には2000億ドルにも達する」