【Natural News】2023年04月05日(水) 記入者: ラモン・トメイ
https://www.naturalnews.com/2023-04-05-mexico-planning-join-brics-amid-tensions-us.html
メキシコは、北の隣国である米国との緊張関係の中で、5つのメンバーからなる新興経済国グループ「BRICS」への参加に関心を示している。
メキシコのマルセロ・エブラルド外務大臣は、BRICSグループのビジョンと価値観を共有すると述べた。
また、医療や貿易など様々な分野でBRICSとの協力関係を深めていくことに期待を示した。
人口1億2千万人の中米メキシコは、ポルトガル語圏のブラジルに次ぐ中南米第2位の経済規模を誇っている。
メキシコは、米国に次ぐ貿易相手国である中国とすでに密接な関係を築いている。
また、メキシコはBRICSのサミットにオブザーバーやゲストとして何度も参加している。
ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカの5カ国からなるBRICSは、国際通貨基金や世界銀行といった欧米主導の機関の支配に対抗するために2009年に結成された。
ゴールドマン・サックスの元チーフエコノミスト、ジム・オニールが2001年に発表した論文では、当時は南アフリカが含まれていなかった、このグループの台頭が予測されていた。
BRICSグループは、加盟国の経済成長と安定を支援し、欧米の支配から脱却するために、新開発銀行を設立し、偶発準備制度を批准した。
同グループは、世界の人口の約40%、世界のGDPの30%、世界の貿易額の20%を占めている。
■■ メキシコのBRICS加盟は、決して楽なことではない
メキシコのBRICS加盟は、移民、国境警備、貿易、人権など無数の問題をめぐって米国との緊張が高まる中で決定されたものである。
メキシコは、武漢コロナウイルス(コビッド19)流行への対応や、ベネズエラ危機への関与が指摘され、米国からの批判にさらされている。
これに対し、米国は中米諸国に対し、米国に不法に入国しようとする外国人の流入を阻止するため、さらなる努力を要求している。
これとは別に、米国政府は援助を打ち切ると脅し、メキシコ製品に関税を課している。
しかし、メキシコがBRICSに加盟することは、決して楽なことではない。
5カ国からなるこのグループは、新メンバーを受け入れるための基準やプロセスを正式に発表していないが、ロシアは2023年に新たに5カ国が加盟する可能性を示唆している。
また、BRICSグループにはさまざまな利害関係があり、必ずしもメキシコと一致するとは限らないため、メキシコは中国やインドなど他の国との関係のバランスを取る必要がある。
さらに、メキシコがBRICSに加盟することを自国の覇権を脅かすと見なす米国からの反発にも対処しなければならないかもしれない。
しかし、メキシコがBRICSに加盟すれば、イラン、アルゼンチン、サウジアラビア、トルコ、エジプトの5カ国が新たに加盟することになる。
昨年7月、BRICS国際フォーラム会長のプルニマ・アナンドは、この5カ国の申請を確認した。
「これらの国はすべて加盟に関心を示し、加盟申請の準備を進めている。拡大することは常に好意的に見られるので、これは良いステップだと思う。BRICSの世界的な影響力は間違いなく強化されるでしょう」と述べた。
「コア(グループ)メンバーの代表者全員が拡大に関心を持っているので、これらの国々がごく近いうちにBRICSに加盟することを期待している。
ですから、それは非常に近いうちにやってくるだろう。
その1ヶ月前、モスクワはブエノスアイレスとテヘランがグループへの加盟を準備していると発表した。
また、ロシアのウクライナ攻撃に対する西側の対応が失敗している証拠として、この2カ国のBRICS申請を紹介した。
ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官は、「ホワイトハウスが、世界で他に何を消すか、禁止するか、甘やかすかを考えている間に、アルゼンチンとイランがBRICSへの加盟を申請した」と述べた。