2024年5月26日、ドイツ・ベルリンでのエマニュエル・マクロン仏大統領
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【RT】2024年5月27日 ホームワールドニュース
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EUは民主主義の危機を生きており、「死滅」しかねないと仏大統領は警告する。
エマニュエル・マクロン仏大統領は、EUは記録的な数の「外敵」と「内敵」に直面しており、EUは存亡の危機に瀕している、と述べた。
マクロン大統領は、3日間の国賓訪問の初日、ドイツのフランク=ヴァルター・シュタインマイヤー大統領とともに演説した。2人はベルリンの官庁街で開催された憲法75周年を祝う「民主主義の祭典」に出席した。
マクロンは、4月に行った基調演説に触れながら、「私は、私たちのヨーロッパが滅びかねないと本当に信じているからです」と述べた。
マクロン大統領は、今度の欧州選挙でEU支持派に投票するよう呼びかけ、EU圏は「今ほど内外に敵が多かったことはない」と警告した。
マクロン大統領は、内なる敵とはヨーロッパのナショナリストであり、彼らの台頭は民主主義そのものに疑問を投げかけるものだと主張した。
「権威主義への憧れは、私たちの民主主義国家で生まれ......それはまた、私たちの大陸でナショナリズムや他の極端なものを養っている」と彼は主張した。
マクロンは、「ナショナリスト」が政権に就いた場合、コビッド19への取り組みに失敗し、「移民問題や気候変動問題などに対応する能力がない」と主張し、厳しいイメージを描いた。
「私たちは、ウクライナをロシアに対抗させることを放棄しただろう。したがって、歴史は同じではなかっただろう」と大統領は主張した。
「このような理由から、ヨーロッパ人に投票することが重要なのです」と大統領は締めくくった。
この呼びかけはシュタインマイヤーも支持しており、マクロンが民主主義の祭典に姿を現したという事実だけでも、「ヨーロッパに民主主義者の同盟が必要だというシグナル」だと述べた。