イスラエルがここ数年で最大の攻撃をシリアに仕掛け、40人以上が死亡

アレッポ北部への大規模な攻撃を示す現地映像のスチールフレーム。

【ゼロヘッジ】タイラー・ダーデン著 2024年3月30日土曜日 - 午前01時10分

https://www.zerohedge.com/geopolitical/israel-mounts-largest-attack-syria-years-over-40

3月29日(金曜日)にイスラエルは、ここ数ヶ月、いや数年で最も大規模なシリア空爆を行った。

 

空爆はシリアの奥深く、シリア北部のアレッポ州で行われ、40人以上が死亡した。

 

この中にはシリア軍兵士、ヒズボラ過激派、民間人が含まれていると報じられている。

 

ほとんどの国際報道では42人が死亡したとされているが、シリア政府は当初、正確な死傷者数を明らかにしなかった。

 

反アサド反体制派で英国を拠点とする組織「シリア人権監視団(SOHR)」は、アレッポの攻撃はイスラエルによる1回の攻撃でシリア軍兵士の死者数が最も多かったと発表した。

 

イスラエルは通常、シリア国内でのこのような攻撃を直接認めたり、確認したりはしないが、イスラエル軍は数年前からシリアに対して散発的な攻撃を行っている。

 

国営放送SANAは、多くの民間人が死傷したと強調したが、その数は明らかにしなかった。

 

シリアの国防省は、空爆に「連動して」空爆を行った地上の「テロ組織」が、おそらくアルカイダ(ヘイ・アット・タハリール・アル=シャム)占領下のイドリブからドローン攻撃を行ったと推測し、空爆にはある程度の連携があったと指摘した。

 

イスラエル軍の戦闘機が「ヒズボラの倉庫」を攻撃したという報道もある。

 

この新たな大規模攻撃は、イスラエルがダマスカス郊外を空爆し、民間人2人が負傷したと報じられた翌日に行われた。

 

イスラエル政府高官やメディアは以前から、シリアにおけるイランとIRGCの工作員や資産に対するキャンペーンを展開していると主張してきた。

 

スカイニュースは、一晩中アレッポが攻撃された現場からの大爆発を示すソーシャルメディアのビデオを検証した。

 

⚡️Sky Newsが、イスラエルによるアレッポへの血なまぐさい攻撃を示すシーンを公開 pic.twitter.com/xgLxjrNJmP

- 戦争モニター (@WarMonitors) 2024年3月29日

 

10月7日のハマスによるテロ攻撃の後、この「対イラン」キャンペーンはレバノンにも焦点が当てられ、テヘランが支援するヒズボラが国境沿いでイスラエル軍と熱い衝突を繰り広げている。

 

バッシャール・アル=アサド大統領率いるシリア政府は、イスラエルの侵略によって自国の主権が常に侵害されているとして、国連にたびたび正式な苦情を申し立てているが、大概の場合、これは耳に入らない。

 

10月7日以降の数日間、シリアはイスラエル占領下のゴラン高原に向けて数発のロケット弾を発射したが、死傷者は出なかった。

 

一方、シリア国民の多くは、長い間(特に2015年以降)シリア国内に大きな存在感を示してきたロシア軍が、イスラエル軍ジェット機の飛来を阻止しようともっと努力しなかったことに不満を募らせ、怒りをあらわにしている。

 

イスラエルの攻撃に関しては、モスクワは長い間、表向きの標的が「イラン関連」と言われている限り、傍観することに満足してきた。