【前ブラジル大統領】ボルソナロ氏、ハンガリー大使館で2泊調査

Facing probe, Bolsonaro spent two nights at Hungarian embassy

ブラジルのボルソナロ元大統領 動画スクリーンショット
【Insider Paper】時事通信 2024年3月26日 7時17分

https://insiderpaper.com/facing-probe-bolsonaro-spent-two-nights-at-hungarian-embassy/
ブラジルのボルソナロ元大統領の弁護団は3月26日、ブラジリアにあるハンガリー大使館で先月2日間「接待」を受けたと発表し、ボルソナロ氏が差し迫った法的調査から逃れるために避難していたことを否定した。

 

極右の元大統領の弁護団は、ニューヨーク・タイムズ紙の報道に対して声明を発表した。

 

同紙は、ボルソナロ氏が大使館内にいる様子を映したビデオ映像も公開しており、それによると、右派指導者は2月12日から14日まで大使館に滞在していたという。

 

捜査当局は2月8日、ボルソナロ氏が2022年の選挙で対立候補だったルイス・イナシオ・ルラ・ダ・シルバ現大統領の政権奪取を阻止するために「クーデター未遂」を煽ったとの疑いを明らかにし、ブラジル政界に衝撃を与えた。

 

タイムズ紙が公開した防犯カメラの映像には、ボルソナロが2月12日の夜にブラジルのハンガリー大使館に入り、14日の午後に出て行く様子が写っている。

 

ボルソナロ氏の弁護団は、「ブラジルのハンガリー大使館で2日間もてなされ、友好国の当局者と時間を過ごした。

 

「元大統領がハンガリーのヴィクトール・オルバン首相と良好な関係にあることは公になっている。」

 

2月中旬の大使館訪問の数日前、極右指導者でもあるオルバンはソーシャルメディアでボルソナロを「誠実な愛国者」と呼び、2人が握手している写真を掲載した投稿で「大統領、戦い続けてください!」と呼びかけた。

 

最高裁判所判事のアレクサンドル・デ・モラエス氏(ブラジル上級選挙裁判所所長)は、ボルソナロ前大統領がハンガリー大使館に滞在していたことを説明するため、「48時間の猶予」を与えたと、裁判所関係者がAFP通信に語った。


ハンガリーのミルコス・ハムライ大使は3月25日(月曜日)の夕方、ブラジル外務省で20分ほど過ごしたという。

 

ボルソナロの政敵はすぐにこの報道を取り上げた。

 

ルーラの労働者党のフレイシ・ホフマン党首は、大使館訪問はボルソナロが「自分の罪で裁かれるのを恐れて...逃げようとしている」ことを示しているとXで主張した。

 

マジャール大使館に滞在していた数日間、ブラジルの元大統領は招待を受け、複数の当局者と両国の政治的背景について話をした。それ以外の解釈は...虚構だ」と彼らは言いフェイクニュース を非難した。

 

ボルソナロ自身は、大使館での滞在に関連した不都合な状況の疑惑に反論した。

 

「私は良好な国際関係を築いており、現在も各国首脳との関係を維持している。彼らはしばしば、わが国で何が起きているのか情報を求めて電話をかけてくる」

 

69歳のボルソナロは、現在進行中のいくつかの調査や法的手続きの対象となっている。

 

ボルソナロ氏は、敗れた2022年の選挙を前にブラジルの投票システムを根拠なく捏造したことで、すでに8年間公職から追放されている。

 

先週、連邦警察はコビッド19の予防接種記録を改ざんした罪で起訴するよう勧告した。