ブラジルのボルソナロ氏、米国での「休暇」延長を模索-メディア

フロリダ州オーランド近郊で滞在中の別荘の外で支持者と面会するジャイル・ボルソナロ前ブラジル大統領(中央)(2023年1月4日撮影)

© Skyler Swisher / Orlando Sentinel via AP

 

ボルソナロ元大統領は本国で反乱の調査に直面している。

 

12月31日の任期終了前夜にフロリダに飛んだジャイル・ボルソナロ前ブラジル大統領は、ブラジリアでの暴動扇動に何らかの役割を果たしたかどうかが捜査される中、帰国を急いでいないようだ。

 

ブラジリアの暴動を扇動したかどうかが調査されているため、帰国を急いでいない。

 

前指導者は「人生の34年間を公共サービスに捧げた」ので、「少し休みたい」と弁護士のフェリペ・アレクサンドル氏は1月30日(月曜日)の声明でBBCに語った。

 

ボルソナロは外交官や国家元首向けのA-1ビザで米国に入国したとされるが、公務中でなくなったため、1月31日(火曜日)には期限切れとなる。

 

左派のライバルで後継者のルイス・イナシオ・ルラ・ダ・シルバ氏の就任式をスキップしたボルソナロは、フロリダ州オーランドのブラジル総合格闘技界の伝説的人物ホセ・アルド氏の自宅に滞在している。


10月30日に行われた再選挙で惜しくも敗れたボルソナロは、ブラジルの投票機は不正が多いとして、結果に異議を唱えた。

 

しかし、この主張はブラジルの選挙裁判所で却下され、選挙結果を「不誠実に」否定したとして罰金を科せられた。

 

1月8日にブラジル大統領府、議会、最高裁にデモ隊が侵入した暴動の扇動については否定しており、平和的なデモのみを支持すると述べている。

 

観光ビザの申請は通常、日常的に行われるが、政治的な配慮がボルソナロの申請に影響を与える可能性がある。

米国の民主党政治家は今月初め、前大統領の国外退去を要求していた。


「ボルソナロをフロリダに避難させるべきではない」米下院議員のイルハン・オマルは、ブラジリアでの暴動を非難するツイッターの投稿でそう述べた。

 

グレゴリー・ミークス下院議員を含む複数の民主党議員は、米国が 「彼や、民主的制度に対するこのような暴力を触発した権威主義者に避難所を提供してはならない」とする書簡に署名した。

 

ボルソナロは10日、CNNのブラジル支局に対し、今月末まで滞在するのではなく、早期に帰国する予定だと語った。

 

しかし、その4日後、前法務大臣のアンダーソン・トーレスがフロリダでの休暇から帰国後逮捕され、暴徒と共謀した罪に問われた。