【Zero Hedge】BY:タイラー・ダーデン 2023年1月15日
ブラジルの新しい極左指導部は、大規模な親ボルソナロ、反ルラのデモ隊を「テロリスト」として激怒していることを考えると、全く予想された動きであった。
ブラジルの最高裁判所は1月13日(金曜日)、国外に住んでいるジャイル・ボルソナロ前大統領の正式調査を、フロリダ州オーランドに命じた。
数日間の憶測を経たバイデンホワイトハウスは、ボルソナロの引き渡し要請をまだ受けていないと繰り返し強調しているものの、米国の進歩的な議員の間では、彼のビザを取り消し、米国から彼を追放するよう求める声が高まっている。
ロイター通信より
左派のルイス・イナシオ・ルラ・ダ・シルバ新大統領とその幹部は、「ブラジルのドナルド・トランプ」と呼ばれるこの人物が選挙拒否をあおり、国内で暴動を煽っていると指弾しており、特に先週のブラジル議会議事堂などへの襲撃が有名だ。
また、不正選挙が蔓延していると主張するボルソナロ支持者は、軍施設の外で抗議行動を頻繁に行い、「偽りの選挙」を打倒するために軍隊の介入を要求している。
10月30日に行われた選挙は、第2ラウンドで、ルーラ氏が50.9%の得票率を獲得し、ボルソナロ氏の49.1%に対して、ルーラ氏が1.5%の得票率を獲得した。
結果の僅差に、ボルソナロ支持派の群衆の怒りと不安が爆発した。
1月8日にブラジル連邦議会に侵入して逮捕された人々は、700人から1,300人以上と推定され、当局は連邦政府の敷地に侵入した人々を引き続き調査していると伝えられている。
そして今、ボルソナロに対する暴言と法的根拠が高まっているため、もし彼がブラジルに帰国した場合、司法大臣が逮捕されたばかりであることから、彼自身が逮捕される可能性がある。
ブラジルの前法務公安大臣アンダーソン・トーレスは、先週の政府ビル侵入事件で、ブラジリアの警備を担当していたが、「不作為」および「共謀」の疑いで逮捕された。
右派のジャイル・ボルソナロ前大統領の法相だったトーレスは、ボルソナロ氏がルラ現大統領に選挙で敗れた後に、旅行した米国フロリダ州での休暇を終え、1月14日(土曜日)にブラジルへ帰国した後に逮捕された。
トーレスは自分の意志で帰国するか、正式な身柄引き渡し手続きを行うか、どちらかである。
トーレスは数日後にブラジルに戻って自首し、告訴に応じると見られている。
この事件は、ルラ政権が「ボルソナリスタ」運動をブラジルの民主主義への脅威とみなして根絶やしにするための戦争の一部と見られており、米国の1月6日と類似しているとの声も多い。