【Insider Paper】時事通信2024年3月17日 6時50分
https://insiderpaper.com/most-of-cuba-hit-by-power-outages-minister/
キューバが深刻な経済危機に直面している中、首都を含むキューバの大部分が停電に見舞われていると当局が発表した。
ビセンテ・デ・ラ・オ・レヴィ・エネルギー相は国営テレビに対し、「昨日23時(日本時間土曜3時)以来、ハバナを含むほぼ全土が影響を受けている」
「早朝から真っ暗な地域があり」、これは「ほぼ全国で実質的に一日中」続いている、と彼は付け加えた。
キューバは3月に入ってから、島最大の熱電発電所であるアントニオ・ギテラス発電所のメンテナンスのため、停電が続いている。
当局は、首都から約100キロ離れた場所にあるこの発電所が、日曜日には再びフル稼働することを約束している。
この週末、発電に必要な燃料が不足し、状況は悪化した。
資金難の島国は今月初め、経済回復計画の一環として400%を超える燃料価格の値上げを課した。
デ・ラ・オ・レヴィは、「状況はいくらか改善するだろう」と述べたが、キューバが石油輸入で財政難に陥っているため、電力供給は「引き続きひっ迫するだろう」と述べた。
人口1100万人のキューバは、コロナウイルスの大流行による影響、近年のアメリカの制裁強化、経済の構造的弱点などにより、1990年代のソ連圏崩壊以来最悪の経済危機を経験している。
公式予測によると、キューバ経済は2023年に2%縮小し、インフレ率は30%に達した。独立した専門家によれば、これは過小評価である可能性が高いという。
燃料やその他の基礎物資は慢性的に不足しており、政府はキューバ人が消費する商品やサービスのほとんどすべてに補助金を出している。