米国は国際的に「リードし続けなければならない」 ハリス副大統領が誓う出典 動画スクリーンショット
【Insider Paper】時事通信2024年3月4日 14時09分
https://insiderpaper.com/us-vp-meeting-netanyahu-rival-as-pressure-mounts-on-israel/
カマラ・ハリス米副大統領は3月4日(月曜日)、イスラエルの戦時閣僚でベンヤミン・ネタニヤフ相の重要なライバルであるベニー・ガンツ氏と会談した。
この会談は、ジョー・バイデン大統領とともに2期目の選挙キャンペーンを展開している民主党のハリスが、即時停戦を呼びかけ、パレスチナ人への援助不足についてワシントンがこれまでで最も鋭く非難した翌日に行われた。
元イスラエル軍司令官で中道派の野党指導者であるガンツは、ハマスとの5ヶ月に及ぶ戦争の出口戦略を見つけることで、右派のネタニヤフ首相と対立してきた。
10月7日の同時多発テロの後、無任所大臣として戦争内閣に加わったガンツは、ホワイトハウスに到着した際、記者団にこう語った。
ハリス(59歳)は3月3日(日曜日)、ハマスとイスラエルが即時停戦に合意するよう呼びかけ、イスラエルがガザへの援助を十分に受け入れていないことを、珍しく強い言葉で批判した。
「イスラエル政府は、援助の流れを大幅に増やすためにもっと努力しなければならない。言い訳はできない」とハリスは語った。
彼女は3月4日(月曜日)、ガンツとの会談では、イスラエルとハマスが現在交渉している「人質取引を成立させ、援助を受け入れ、そして6週間の停戦を実現させる」ことに焦点を当てると述べた。
ハリスはまた、バイデン大統領(81)との不和を否定した。
ハリスはガンツとの会談前のイベントで記者団に、「大統領と私は、当初から足並みをそろえ、一貫している」と語った。
■■ トロイの木馬
ガンツはホワイトハウスでジェイク・サリバン国家安全保障顧問とも会談し、別途アントニー・ブリンケン国務長官とも会談する。
ホワイトハウスによると、ガンツは会談を要請したが、ネタニヤフ首相との緊張関係を引き起こす可能性があるとの指摘は否定し、ネタニヤフ首相を「確実に首相として認めている」と付け加えた。
米国家安全保障会議のジョン・カービー報道官が3月4日(月曜日)に記者団に語ったところによると、イスラエルは停戦のための「前向きな」提案を提示し、それを受け入れるかどうかはハマス次第だという。
停戦は、2月29日(木曜日)の一般教書演説でバイデンが喧伝できるような、国内での大きな勝利となるだろう。
バイデンは選挙の年に、イスラエルへの揺るぎない支持と、ガザの民間人の死者数が急増していることで、強いプレッシャーに直面している。
イスラエルは、10月7日にイスラエル南部を攻撃し、AFP通信の公式集計によると約1160人の死者を出した前例のない攻撃の後、ハマスの排除を誓った。
ネタニヤフ首相が倒れた場合の後任候補として、しばしばネタニヤフ批判を展開するガンツは、10月7日以降、結束を示すために組閣された5人組の戦争内閣に加わった。
しかしここ数週間、彼はネタニヤフ首相に戦争の出口戦略を迫っている、とアナリストやイスラエルメディアの報道は伝えている。
元国防相兼軍参謀総長は、ハマスへの軍事的圧力だけが人質の返還を可能にするというネタニヤフ首相の姿勢を否定している。
ガンツの訪米は、ドゥディ・アムゼルレム地域協力相によって、ソーシャルメディアXへの投稿で批判された。
「ガンツさん、あなたの政権入りは非常時に結束を高めるためであって、トロイの木馬になるためではない」
イスラエルは、ハマスによって捕らえられた250人の捕虜のうち130人は包囲された地域に残っているが、31人は殺害されたと考えていると述べた。