洋上風力タービンの騒音がホエール絶滅につながる可能性


【Natural News】2024年2月29日  オリビア・クック著

 https://www.naturalnews.com/2024-02-29-noise-pollution-offshore-wind-turbines-extinction-whales.html

東海岸沖でクジラやイルカ、クジラ類の死亡が増加していることについて、政府は何年もの間、大型産業用風力タービンの建設や操業による高デシベルの杭打ちや、これまで手つかずだった海域での船の活動とは無関係だと主張してきた。


2022年2月18日、米国海洋大気庁(NOAA)漁業局は、"クジラの音の世界"と題した記事を発表し、"音 "がクジラ、イルカ、ネズミイルカなどの鯨類やその他の海洋生物の健康と幸福にとっていかに重要であるかを説明した。

 

クジラにとって「騒音」への暴露は、行動の混乱や聴覚への影響といった直接的な影響を引き起こす可能性がある。また、ストレスの増加など、長期的な影響をもたらすこともある。

 

鯨類にとって、コミュニケーションや航行、捕食者や獲物からの重要な音を聞くことがより難しくなる。

 

人間についても、保健当局は「風車症候群」が現実に存在することを認めている。

 

ニューヨークの小児科医で精神科医のニーナ・ピアポント博士の研究によれば、風車の近くに住みすぎると、心臓病、偏頭痛、パニック発作、睡眠不足、耳鳴り、めまいなどを引き起こす可能性があるという。

 

ドルフィン・リサーチ・センターによると、数十年にわたる保護にもかかわらず、絶滅の危機に瀕している、あるいは脆弱であると考えられているクジラやイルカは16種いる。

 

北大西洋セミクジラは、世界で最も絶滅の危機に瀕している大型クジラである。

 

2023年10月23日月曜日、北大西洋セミクジラ・コンソーシアムは、2022年の北大西洋セミクジラの推定個体数は356頭であると発表した。2021年に生まれた18頭の子クジラが主な原因で、364頭と再計算された2021年の推定個体数から減少傾向にある。

 

コンソーシアム委員長のスコット・クラウス博士は言う。

 

「私たちは、クジラが成長や繁殖といった基本的な生物学的機能を果たせないような驚くべき割合で、クジラを傷つけ、殺し続けています。絶対的な個体数は重要ですが、他の指標はがっかりさせるものです。傷害と死亡をなくし、セミクジラの健康を促進する戦略を実施するまでは、この種は苦闘し続けるだろう。」

 

プレスリリースの中で、ニューイングランド水族館のアンダーソン・キャボット・センターのシニア・サイエンティストであり、コンソーシアム識別データベースのキュレーターであるフィリップ・ハミルトンはこう述べている。

 

(検出された)死体だけに焦点を当てることはできません。この種が曲がり角に立つためには、この種に害を与えるあらゆる傷害も減らさなければなりません。"

 

■■内部告発者の発言

 

数ヵ月後の2022年11月3日、NOAAの絶滅危惧種担当チーフであるショーン・ヘイズ博士が執筆した、風力タービンの建設だけでなく運転もクジラや他の鯨類を絶滅に追い込む可能性があると勇敢にも警鐘を鳴らす書簡が公開された。

 

2022年5月以来、海洋エネルギー管理局(BOEM)とNOAA漁業局は風力タービンの存在を認識していたにもかかわらず、「これらの機関は絶滅危惧種を絶滅から守るための有意義な対策を講じることができなかった」

 

彼は、最近のデータ収集によって、クジラが採餌と子育てのための最後の避難場所として、マサチューセッツ州南部の風力リース地域にますます依存していることがわかったと指摘した。

 

「この地域は、まさに連邦政府によって、洋上風力発電会社による産業化が承認されている」

 

2月1日(木曜日)、BOEMからのプレスリリースは、マサチューセッツ沖とロードアイランド沖の商業風力リースなど、マサチューセッツ沖で進行中のいくつかの再生可能エネルギーの取り組みを列挙した。

 

ヘイズは、「NOAAは、連邦にリストアップされている海洋哺乳類に危害が及ぶ可能性がある場合、Incidental Harassment Authorization(IHA)を発行しなければならない」と述べた。

 

風力タービンの存在は、セミクジラが餌としている動物プランクトンの密集した個体群を乱すだろう。

 

風力リース区域は、セミクジラが冬に採餌する唯一の場所として知られている。船舶の往来や騒音はある程度緩和することができるが、風力タービンの設置や稼働による海洋への影響は、廃炉にしない限り、プロジェクトの寿命である30年間は緩和することができない。

 

ニューベッドフォード・ライト紙によると、「洋上風力発電を強く支持」しているとされる団体、コンサベーション・ロー・ファウンデーションの弁護士は、風力開発が予定されている海域は、少なくとも1,400平方マイルを許可機関が外国の風力エネルギー企業に売却する前に、セミクジラの「調査が不十分」であったことを認めている。