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【RT】2024年1月21日
https://www.rt.com/business/590959-israel-cultivated-beef-steaks/
栽培された「ブラック・アンガス・プティ・ステーキ」は今年後半に導入される予定
イスラエルの企業が、培養牛の細胞から作られた世界初のステーキを販売する予備承認を政府から得たと、同国保健省が今週発表した。
同省によれば、今回の認可は食品リスク管理局による代替タンパク質の試験的プログラムの一環だという。
同省はまた、「非生物由来の製品」に対する世界的な需要の高まりを挙げ、代替食品の承認に取り組んでいると付け加えた。
イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、この開発を「世界的なブレークスルー」であり、「食料安全保障、環境保護、動物への配慮にとって重要なニュース」と呼んでいる。
認可を受けたアレフ・ファームは、カリフォルニアの農場に住むブラック・アンガス種のルーシーという牛の受精卵から採取した細胞から牛肉を製造する。
しかし、規制当局が同社のラベルを承認し、最終検査を実施しなければならないため、製品が消費者に提供されるまでには数ヶ月かかる可能性がある。
アレフ・ファームのディディエ・トゥビアCEOは、『タイムズ・オブ・イスラエル』紙から、「食料安全保障のような共通の課題に取り組むことは、中東地域や、アジアを中心に食料輸入に大きく依存している世界の他の地域の繁栄を確保する最善の方法である」と引用された。
培養肉、すなわち「細胞培養肉」を作ることは、実験室で育った肉としても知られ、従来の食肉生産が環境に与える影響を軽減するのに役立つと、推進派は主張している。
しかし、このような食肉を大規模に生産することは、高いコストを意味すると専門家は指摘している。
シンガポールとアメリカは以前、培養鶏の販売を承認している。世界では150以上の企業が培養鶏の生産を計画していると言われている。