パレスチナ国家は存在しない - ネタニヤフ首相

エルサレムで兵士と会見するイスラエルのネタニヤフ首相(2023年12月25日)

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【RT】2024年1月19日

https://www.rt.com/news/590919-no-palestinian-state-netanyahu/

米国とイスラエルは戦後のガザの将来をめぐって衝突している。

 

ベンヤミン・ネタニヤフ首相は、イスラエルは「絶対的な勝利がない限り、いかなるものにも屈しない」と宣言し、ガザでの敵対行為を停止するか、パレスチナ国家の樹立を支持するかというワシントンからの呼びかけを拒否した。

 

米国は今週初め、ダボス会議で2国家間解決策の実現を推し進め、アントニー・ブリンケン米国務長官は、イスラエルの「真の安全保障」への道はパレスチナ国家の形成にあると主張した。

 

イスラエル首相は1月18日(木曜日)、この考えを否定し、「イスラエルヨルダン川以西の全領土の安全管理を維持しなければならない」と主張した。

 

我々は、絶対的な勝利がない限り、いかなるものにも妥協しない......それは(パレスチナの)主権の考え方と衝突する。私たちに何ができるのか?ネタニヤフ首相はテルアビブでの記者会見でこう語った。

 

「私はこの真実をアメリカの友人たちに説明し、イスラエル国家を危険にさらすような現実を私たちに強要しようとする動きにブレーキをかけた」

 

しかし、ワシントンは、イスラエルとガザの長期的・短期的な問題を解決する方法は「パレスチナ国家の樹立なしにはありえない」と考えている、とマシュー・ミラー米国務省報道官は木曜日に繰り返した。

 

先週のブリンケンの中東視察で、アメリカ代表団は、イスラエルパレスチナの2国家解決を進めることを条件に、ガザの再建に参加する合意をアラブの指導者数名と取り付けたとされる。

 

歴史上初めて、この地域の国々はイスラエルとの統合を進め、イスラエルに真の安全保障を提供する準備ができている。

 

イスラエル軍によるガザでの軍事作戦は、パレスチナ人の死者が2万5000人に迫るなか、周辺のアラブ諸国やより広範な国際社会から非難を浴びている。

 

10月7日に戦闘が始まって以来、ガザの民間インフラは広範囲にわたって破壊され、230万人の住民の80%以上が避難を余儀なくされている。

 

その日、ハマスの過激派がイスラエルを攻撃し、1,100人以上が死亡、200人以上が人質に取られた。イスラエルの情報筋によると、130人以上がいまだ拘束されているという。