トランプ氏は欧州にとって「脅威」 - ECB総裁

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【RT】2024年1月12日

https://www.rt.com/business/590545-trump-election-europe-threat/

クリスティーヌ・ラガルドによれば、トランプ前米大統領が2025年にホワイトハウスに復帰する可能性は懸念材料だという。

欧州中央銀行(ECB)のクリスティーヌ・ラガルド総裁は、2024年にドナルド・トランプ氏が米国大統領に選出される可能性があることは、就任1期目に彼が追求した政策から判断して、欧州にとって「明らかに脅威」であると警告した。

 

ラガルド総裁のこの発言は、1月11日(木曜日)に行われたフランス 2のインタビューの中で述べられたもので、11月の選挙でトランプ氏が勝利する可能性に対してEU首脳の間で不安が高まっている中での発言である。

 

ラガルドは、「歴史から教訓を引き出すとすれば、つまり、彼(トランプ大統領)が最初の4年間をどのように過ごしたかということだが、それは明らかに脅威である」と述べた。

 

「貿易関税、NATOへのコミットメント、気候変動との闘いを見れば十分だ」と彼女は付け加え、「この3つの分野だけを見ても、過去において米国の利益は欧州の利益と一致していなかった」と指摘した。

 

2019年11月からECBのトップを務めるラガルドは、以前から特に貿易関税をめぐってトランプに批判的だった。しかし、今回の発言は、通常政治に関与しない中央銀行のトップとしては異例の強硬なものだ。

 

一方、2024年レースが本格化する中、ジョー・バイデン米大統領は支持率の低迷に直面している。ギャラップ社によれば、バイデン現大統領の昨年の支持率はわずか39%で、過去7人の大統領の1期目の支持率としては最低だった。

 

これに対し、トランプ大統領は45%の支持率で1期目の任期を終えたが、オバマ前大統領の支持率は43%とやや低かった。


一方、トランプ氏は現在、メイン州コロラド州で法廷闘争を繰り広げている。これは、前大統領に対して起こされている4つの刑事事件に加えてのことだ。トランプは、自分に対する告発を政治的な "魔女狩り "だと非難している。