皮肉なものだ! EV用リチウム採掘は採掘よりはるかに悪い

Photo by Tom Hegen

【Independent Sentinel】M・ダウリング著 - 20239年12月23日

https://www.independentsentinel.com/oh-the-irony-lithium-mining-for-evs-is-far-worse-than-fracking/

私たちは、特に自動車において、猛スピードで電動化を進めている。化石燃料から地球を救うためだ。

 

唯一の問題は、誰がリチウム採掘から地球を救うかということだ。電気自動車のバッテリーにはリチウムが必要だ。

 

リチウムの採掘は比較的新しい産業だが、気候変動に対する欧米の政策によって活況を呈している。

 

電気自動車のバッテリー用のリチウムの採掘が環境に悪影響を与えているのだから、皮肉なものだ。

 

OSヴィークルによると、大規模なリチウム採掘にはいくつかの採掘方法があり、そのどれもが水資源を汚染する可能性が高い。

 

また、採掘は環境規制がほとんどない国で行われる。監督もほとんどない。企業は、その行動に対して環境面で多くの影響を受けることなく操業することができる。採掘のほとんどはアルゼンチン、ボリビア、チリで行われる。

 

2030年までに1億2,500万台の電気自動車が走ると言われている。リチウムの採掘は、世界の砂漠に計り知れない破壊をもたらしている。リチウムは水資源を枯渇させ、地域住民は水源に頼らざるを得なくなる。

 

採掘が地域の水源で行われれば、地域社会は汚染される可能性がある。もうひとつの問題は、電気自動車のバッテリーをすべてまかなうだけのリチウムが世界にはないということだ。


採掘やリチウム加工は、水圧破砕に比べてはるかに環境破壊的だ。皮肉なものだ。

 

「最近の報道によると、ジョー・バイデンは、従来の輸送手段をリチウム電池を動力源とする電気自動車に置き換えるつもりだという。これとは対照的に、採掘やリチウム加工ははるかに環境破壊的である」とOSヴィークルは書いている。

 

ユーロ ニュース グリーンも、環境への有害な化学物質の影響について報じている。

 

リチウム畑の見事な高解像度の航空写真は、息をのむほど美しいが、かなり気になる。

 

リチウムは私たちを化石燃料から解放してくれるはずだ。携帯電話、ノートパソコン、自動車、航空機に使われている。

 

電気自動車、あるいは電気自動車全般は、2030年までに新車販売の60%を占めるようになると言われている。軽量の充電式電力が鍵になると言われている。

しかし、それにはコストがかかる。

 

リチウム畑や池を撮影した写真家によると、鮮やかな色合いは炭酸リチウムの濃度の違いによるものだという。

 

色はピンキーな白からターコイズブルー、高濃度のカナリアイエローまである。残念なことに、リチウムは採掘に関しては化石燃料と同じ傘の下にある。

 

採掘は、土壌の劣化、水不足、生物多様性の損失、生態系機能へのダメージ、地球温暖化の増加をもたらす可能性がある。

 

皮肉なものだ。

 

フレンズ・オブ・ジ・アースの報告書によれば、リチウムの採掘は必然的に土壌を傷つけ、大気汚染を引き起こす。需要が高まるにつれ、採掘の影響はますます地域社会に影響を及ぼすだろう。

 

これは、私たちが直面していることであり、決して美しい姿ではない。