イスラエル、ハマスに新たな取引提案 - メディア

イスラエル軍空爆で破壊された住宅の瓦礫の中から遺体や生存者を探すパレスチナ人(ガザ地区南部ラファ、2023年12月19日) © AP / Fatima Shbair

【RT】2023年12月20日

https://www.rt.com/news/589357-israel-hamas-hostage-deal/

人質40人の解放と引き換えに1週間の戦闘休止を提案

 

イスラエルは、過激派組織ハマスがさらに人質を解放すれば、ガザ地区での軍事作戦を一時的に停止する用意があると、アクシオスと複数のイスラエルメディアが12月19日(火曜日)、現在進行中の交渉に詳しい当局者や情報筋の話を引用して報じた。

 

イスラエル・チャンネル12によれば、この提案はカタールの仲介者を通じて行われ、最大40人の女性、高齢者、病人の解放と引き換えに7日間の停戦を想定しているという。

 

ハマス側は完全な敵対行為の停止を要求したが、同放送局によれば、パレスチナ武装勢力を無力化するまで戦争を継続すると誓ったイスラエル指導部にとって、この要求は受け入れがたいものだという。

 

ガザでは、少なくとも8人のアメリカ人を含む128人のイスラエル人と外国人が人質になっていると見られている。

イスラエルは、停戦日数と引き換えに解放するパレスチナ人囚人の数について、「柔軟な」アプローチをとる用意があると伝えられている。

 

先月の1週間の停戦では、ハマスイスラエルの刑務所に拘束されている240人のパレスチナ人の解放と引き換えに105人の人質を解放した。

 

しかし、交渉は決裂し、12月1日に戦争が再開された。


アイザック・ヘルツォグ大統領は12月19日(火曜日)、「イスラエルは人質の解放を可能にするため、人道的な一時停止と人道的な追加援助の用意がある」ことを確認したが、取引の正確な詳細はまだ打ち出されていない。

 

大統領は、「責任はすべてハマスの指導者ヤヒヤ・シンワールにある」と主張した。

10月7日のイスラエルへの奇襲攻撃でハマスによって約1200人が殺害され、イスラエルは報復としてパレスチナ領土を空爆した。

 

12月18日(月曜日)には、CIAのビル・バーンズ長官がイスラエルおよびカタールの高官と会談し、協議再開に向けた新たな努力を行ったと報じられた。

 

また、イスラエル国防総省が12月15日(金曜日)に、後にハマスの捕虜であったと確認された非武装の男性3人を誤って殺害したことを認めたことで、残された人質の運命がより鮮明になっている。