世界の倒産件数、2008年の水準を上回る - FT

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【RT】2023年12月19日

https://www.rt.com/business/589318-global-bankruptcies-surge-financial-crisis/

金利の高騰とコビッド補助金の廃止が企業に大きな影響を与えている、とFTが報じている。


フィナンシャル・タイムズ紙が12月18日(月曜日)、各国統計局のデータを引用して報じたところによると、世界の企業部門は、過去数十年では見られなかった2桁のペースで発生している倒産の波に見舞われている。

 

アメリカでは9月までの12ヶ月間に倒産件数が前年同期比で30%急増し、EU最大の経済大国であるドイツでは、1月から9月までに報告された倒産件数が前年同期比で25%増加した。

 

EU全体では、9月までの9ヵ月間に倒産した企業数は前年同期比で13%増加し、8年ぶりの高水準を記録した。

 

10月には、フランス、オランダ、日本の倒産件数が前年同月比で30%以上増加した。

 

主に裕福な国で構成されるOECDグループは最近、北欧のデンマークスウェーデンフィンランドを含むいくつかの加盟国で、倒産件数が2008年の世界金融危機時の水準を超えたと報告している。

 

イングランドウェールズでも、今年1月から9月にかけて倒産件数が2009年以来の高水準に達した。

 

キャピタル・エコノミクスのチーフ・エコノミスト、ニール・シェアリング氏はFT紙に対し、「この傾向は、キーレートが上昇したことと、いわゆるゾンビ企業の自己清算によって強く促進された。

 

パンデミック時の企業や家計に対する政府の大規模な支援制度は、現在ではほとんど撤回されている。

一方、中央銀行は高騰するインフレを抑えるため、金利の引き上げを繰り返している。

 

専門家によれば、中央銀行の利上げがピークを迎えたとしても、今後数ヶ月は多くの企業がより高い金利で借金を借り換えなければならないため、この傾向は続くと予想されている。