数千のカナダ企業が倒産する可能性 - 報告書

© Getty Images / FOTOGRAFIA INC.

【RT】2024年2月5日

https://www.rt.com/business/591695-canada-small-businesses-bankruptcies/

ロイター通信によると、多くの小規模企業が、パンデミック時代の政府支援の返済に苦しんでいる。

 

ロイターの報道によると、政府が先月パンデミック(世界的大流行)時代の支援を打ち切った後、また金利が20年来の高水準にあることから、カナダでは数千の中小企業が廃業の危機に直面している。

 

ロイター通信が引用したロビー団体エコノミストは、2023年の最初の11ヶ月ですでに38%急増した倒産は、国の経済成長を圧迫するだろうと警告している。

 

パンデミック(世界的大流行)時に利用できたカナダ緊急ビジネス口座(CEBA)の無利子融資6万カナダドル(約4万4676ドル)を利用した企業は、1月18日までに返済しなければならなかった。

 

返済期限は、中小企業に立ち直る時間を与えるため、当初の2022年12月末からすでに数回延期されている。

 

カナダの1,200万人の民間部門労働者のほぼ3分の2の雇用の源である中小企業は、カナダ経済の重要な部門である。公式統計によると、2021年のカナダの中小企業は約120万社で、GDPの3分の1以上に貢献している。

 

カナダのクリスティア・フリーランド財務相は2月5日(月曜日)、政府の支援を受けた90万社のうち、5分の1がまだ融資を返済していないと述べた。

 

カナダ独立企業連盟(CFIB)は、4分の1が期限を過ぎていると推定している。

 

CFIBのダン・ケリー会長はロイターに、「何十万とは言わないまでも、何万という企業が存続しているが、負債を返済しきれないだろう」と語った。

 

多くの負債は、銀行から高い金利で借りることでしか返済できない、と同氏は述べた。

 

CFIBの推定によると、連邦政府からの融資を返済した人のうち約22万5千人は、金利が高騰している時期に銀行から融資を受けて返済した。

 

期限に間に合わなかった人々は、全額を返済するために、年利5%で2年間定期的に支払わなければならない。

 

商工会議所のチーフ・エコノミストであるスティーブン・タップ氏は、「我々は、今後6ヶ月かそこらで倒産が増加すると予想している」と同誌に語った。

 

独立系シンクタンクであるカナダ会議所は、企業がコスト増と売上減少に見舞われるため、今年第1四半期の企業利益は前年同期比でほぼ半減すると予想している。

エコノミストは、国民一人当たりの個人消費はさらに落ち込むと予想している。