写真:グラスゴー。スコットランド、グラスゴー。© Jeff J Mitchell/Getty Images
【RT】2023年12月8日
https://www.rt.com/news/588734-unicef-uk-child-poverty-rating/
国連は、経済協力開発機構(OECD)およびEU加盟国39カ国の中で、子どもの貧困率が最も低い国のひとつとしてイギリスをランク付けした。
12月6日(水曜日)に発表された報告書の中で、国連児童基金(ユニセフ)は、高所得国および上位中所得国の7000万人近い子どもたちが貧困の中で暮らしていると推定した。
「イノチェンティ・レポートカード18」は、子どもの貧困に関する入手可能な最新の統計と、2012年から2021年までの各国の取り組み状況に基づいている。
英国は37位と最下位に沈んだ。
ポーランド、スロベニア、ラトビア、リトアニアなどの中東欧諸国が過去10年間で子どもの貧困を大幅に減少させたのに対し、イギリスは20%も増加したという。
ユニセフは、貧しい環境で育つと、生涯にわたって悪影響を及ぼす可能性があると警告し、各国政府に対し、この問題にもっと積極的に取り組むよう呼びかけた。
ユニセフUKのチーフ・エグゼクティブであるジョン・スパークス氏は、この報告書について、「このグループの中には、支援を強化するための措置を講じている国もあるが、英国では、児童手当や家族手当への支出が削減され、その結果、貧困の中で育つ子どもたちが増えている」と述べた。
イギリスの労働年金局の広報担当者は、政府は今年、給付金を10%以上増やしたと反論した。また、「2010年と比較すると、子どもの数は40万人、絶対的貧困状態にある人の数は170万人減少している」と付け加えた。
英国のジョセフ・ロウントリー財団(JRF)は10月、2022年には国内で100万人以上の子供たちが最も極端な貧困に耐えることになると報告した。
また、「貧困」を経験するイギリス人の数は2019年から2022年の間に61%急増し、380万人がこのレベルの貧困に耐えることになると推定した。貧困」状態にある子どもの数は、2017年から3倍近くに増加し、186%という劇的な上昇を示したと、同団体は述べている。
JRFの調査の回答者の多くは、子どもたちが食べられるように、1日1食だけでやりくりしなければならないことが多いと研究者に語った。
貧困に苦しむ成人の半数以上(51%)が、シャンプーや歯磨き粉などの衛生用品や掃除用品を定期的に持たずに過ごさなければならないと回答した。