【Insider Paper】AFPD 2023年12月4日 5時57分
https://insiderpaper.com/israel-says-not-trying-to-move-anybody-out-of-palestinian-territories/
イスラエルは12月4日(月曜日)、包囲されたガザ地区の状況が「厳しい」ことを認めながらも、パレスチナ市民を恒久的に家から追い出そうとはしていないと述べた。
75年前のイスラエル建国のきっかけとなった戦争は、「ナクバ」(大惨事)として知られる76万人のパレスチナ人の国外脱出や強制移住を引き起こした。
イスラエルは、ガザを支配するハマスに宣戦布告した。イスラエル当局によれば、ハマスによる10月7日(土曜)のイスラエルへの残忍な攻撃で、1200人(ほとんどが民間人)が死亡した。
パレスチナ自治区の保健省は15,500人以上の死者数を報告しており、イスラエルの執拗な砲撃と地上攻勢の影響は、国際的な懸念を高めている。
先週、パレスチナ人囚人と引き換えに数十人のイスラエル人やその他の人質の解放を可能にする停戦が崩壊して以来、イスラエルはガザでの攻撃を拡大している。
国連人道問題調整事務所(OCHA)は最新の推計で、ガザでは人口の約75%にあたる約180万人が避難し、その多くが過密で不衛生なシェルターに避難していると述べた。
12月4日(月曜日)、イスラエル軍のジョナサン・コンリクス報道官は記者団に対し、次のように述べた。
「われわれは誰かを避難させようとはしていないし、誰かをどこかから永久に移動させようともしていない」
「戦場から避難するよう市民に要請し、ガザ地区内に指定された人道的区域を提供している」
「私たちは、限られたスペースと限られたアクセスしかないことを十分に承知しています。だからこそ、アル・マワシ地区のインフラ整備を支援するために、国際的な人道支援組織の賛同と支援を得ることが非常に重要なのです」と付け加えた。
イスラエルが作戦を拡大するなか、国連のフォルカー・ターク人権高等弁務官は週末、数十万人のガザ人が同領土の南部で「ますます狭い地域に閉じ込められている」と警鐘を鳴らした。
「ガザに安全な場所はない」
イスラエルの隣国であり、条約上のパートナーでもあるヨルダンは、この戦争に先立ち、暴力が国境に流出する避難民の波を引き起こすかもしれないとの懸念を表明した。
同様に、ガザと国境を接し、イスラエルとも和平協定を結んでいるエジプトも、パレスチナ人が自国領土に大移動するという考えを否定している。
エジプトについてコンリクスは、「われわれは、ガザにいる人々を避難させようとはしていない。
「エジプトは自分たちの立場を明確にしている」