【Natural News】2023年11月9日 ベル・カーター著
https://www.naturalnews.com/2023-11-09-optus-outage-affects-10m-customers-400k-businesses.html
オーストラリアの通信大手が大規模な停電に見舞われ、1000万人以上の顧客、40万以上の企業、そして重要なインフラが電話とインターネットのサービスを受けられなくなった。
11月7日（火曜）、オーストラリア第2位の通信プロバイダーであるオプタスは、サービス中断の原因を説明することができなかった。
サービスは90分後に完全に復旧し、「オーストラリア史上最大級のサービス停止」に終止符が打たれた。
「我々は、顧客が我々のネットワークに依存していることを知っており、だからこそオプタスのチーム全体がこの問題を解決するために懸命に働いている」とオプタスは公式Xアカウントに書いた。
「オプタスは、本日の障害についてお客様に深くお詫び申し上げます。お客様の忍耐に改めて感謝いたします」
これに先立ち、オプタスの広報担当者は、同社がモバイルとインターネットの顧客の一部に影響を及ぼしている可能性のある問題を認識していると述べた。
停電中、ユーザーはオプタスのモバイルネットワークで電話をかけたり、受けたり、インターネットを利用することができなかった。
Amaysim、Vaya、Aussie Broadband、Moose Mobile、Coles Mobile、Spintel、Southern Phone、Dodo Mobileといった同通信会社の再販業者に加入しているユーザーもダウンした。
また、一部の公共交通機関、病院、国内最大手の企業や事業所などにも広範な問題が発生している。メルボルンでは、鉄道網が停止したため、通勤客が立ち往生した。
ウーバーのドライバーの多くも営業できず、料金の高騰につながっている。
メルボルンのノーザン・ヘルス・ディストリクトやシドニーのウェストミード私立病院などの病院も影響を受けた。
メルボルンの病院は、「ノーザン・ヘルス・キャンパスへのすべての電話回線に現在影響が出ている」と述べた。
一方シドニーの病院はこう述べている。
「オプタスの全国的な停電のため、残念ながら当院の電話回線はすべてダウンしています」
大手4行のうち、ウェストパック、ANZ、コモンウェルス銀行の3行は、オプタスに通信サービスを支払っている。今回の停電により、各銀行のコールセンターでは電話を受けたり、かけたりすることができなくなった。
また、顧客は取引確認のテキストメッセージを受け取ることができず、一部の企業では、提供されたオプタスのシムカードに依存している場合、モバイル決済端末を使用することができなかった。
INGオーストラリアもソーシャルメディアで、コールセンターが電話に出られないことを顧客に伝えた。
シドニー空港、オーストラリア税務局、全国道路自動車協会など、オプタスと連動したPOS決済機を設置している企業でも問題が発生している。
■■ 政府高官、オプタス社に障害発生の本当の理由について透明性を求める
オーストラリアのリチャード・マールス首相代行は、オプタスの機能停止が重要なサービスに与える影響を政府は懸念していると述べた。
「我々は何よりもまず、緊急サービスや人々の安全確保に重点を置いており、トリプル0サービスに非常に注力している」
さらに、ミシェル・ローランド通信相は、この障害を「深い障害」と呼び、特に「ネットワークの深い部分で発生している」ため、政府はオプタス社にさらなる情報を求めていると述べた。
「ローランド大臣は、オプタスの顧客は携帯電話、固定電話、ブロードバンド・サービスに広く影響を及ぼしており、これらの顧客は通話やサービスの利用ができないことで影響を受けている」
ローランド氏は、ABCラジオ・シドニーの番組で、顧客が利用している通信事業者がダウンした場合、自動的に別のネットワークに移行すべきかどうか質問され、次のように答えた。
「連邦政府は、山火事や洪水などの緊急事態におけるネットワーク間の顧客の切り替えにすでに取り組んでいる」
一方、南オーストラリア州（SA州）のピーター・マリナウスカス州首相は、オプタスが政府を含む州全体の顧客を失望させたとして、「オプタスに失望している」と述べた。
また、南オーストラリア州政府は、重要なサービスの切り替えについて、別の会社と積極的に協議していると付け加えた。
ニューサウスウェールズ州INSWのクリス・ミンス首相は、この障害によりサービス・ニューサウスウェールズ州にも大きな混乱が生じたとし、通信事業者に「深く遺憾な」障害であることを説明するよう求めると述べた。
