ルーブル急騰、対ドルで反発続く

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【RT】2023年10月23日

https://www.rt.com/business/585575-ruble-strengthens-against-dollar-euro/

 

ロシア通貨は、政府が導入した資本規制措置によって強化されている。

 

モスクワ取引所(MOEX)の取引データによると、ロシア・ルーブルは10月23日(月曜日)に主要通貨に対して上昇し、9月13日以来初めて1米ドル=94ルーブルを上回った。

 

ルーブルは欧州単一通貨に対しても上昇し、09:30GMT現在、1ユーロ=99.9ルーブルで取引され、これも6週間ぶりの高値となった。

 

アナリストらは、ルーブルの反発を、ロシアの輸出企業に外貨収入を売却し、その代金を本国に送金するよう命じた最近の規制と関連づけている。

 

この措置は10月12日に発表されたもので、今月初めに2022年3月以来の安値まで値を下げた通貨を支えるためのものだ。この規制は、エネルギー、金属、化学、林業、農業など、ロシアの輸出企業43社を対象としている。

 

ロシア・ルーブルは先週の下落からようやく抜け出した。BKSエクスプレスの市場アナリスト、マイケル・ゼルツァー氏はフォーブス・ロシアにこう語った。

 

彼の見解では、ルーブルの対ドルでの急騰は、まだ終わっていないし、ある程度安定した後、欧米通貨は下落を続けるリスクがある。

 

アナリストは、世界的な原油価格の高騰もロシア通貨を下支えし、ロシアの輸出企業による税金の支払いも控えていると指摘する。

 

納税によってルーブル高が続き、国債価格を下支えする可能性が高い。

PSBの銀行・金融市場分析責任者ドミトリー・グリツケビッチ氏は、「税金の支払いによって、ルーブルは1ドル=90-95ルーブルのレンジで落ち着くだろう」と予想した。