米報道機関への信頼度、過去最低に-世論調査

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【RT】2023年10月20日

https://www.rt.com/news/585453-trust-media-gallup-record-low/


米国人の3分の1以下が、報道機関が完全かつ正確にニュースを報道することを信頼していると回答。


ギャラップ社が10月20日(金曜日)に発表した世論調査によると、アメリカ人の32%しか、報道機関が公正かつ正確にニュースを報道していると信頼しておらず、39%は報道機関をまったく信頼していないことがわかった。

 

メディアを信頼すると回答したアメリカ人の割合は、世論調査会社が2016年に記録した過去最低に匹敵する。

 

共和党支持者よりもメディアへの信頼が厚い傾向にある民主党支持者でさえ、この1年でニュースへの信頼をかなり失っている。これは2022年の数字から12ポイント低下しており、この変化は民主党の若年層における信頼の低下に起因している。

 

10月20日(金曜)の世論調査によれば、共和党員の11%だけが、メディアの体制にある程度の信頼を寄せていると回答した。

 

しかし、米国の2大政党の回答者間の47ポイントの差は、共和党の体制に対する信頼が劇的に低下した2016年以降で最も狭い。

 

調査は9月の最初の2週間に1,016人のアメリカ人を対象に行われた。

 

ギャラップ社が1972年にこの質問を始めて以来、メディアをまったく信頼していないと答えたアメリカ人が、大いに信頼している、あるいはまあまあ信頼していると答えた人を上回ったのは、今回が2度目である。

 

2016年の大統領選挙で「フェイクニュース」の危機が起きたときでさえ、世論調査の対象となったアメリカ人は、メディアを「まったく信頼していない」(27%)よりも、「あまり信頼していない」(41%)と答えた方が多かった。

 

1970年代の世論調査では、アメリカ人の68%から72%がメディアへの信頼を表明していたが、近年はその割合が大幅に減少している。

世論調査の回答者の44%がメディアの体制にある程度の信頼を表明していた2005年以降、ギャラップ社に「公平で正確な報道をするメディアを信頼している」と答えた人は半数以下になった。

 

7月のギャラップの世論調査では、新聞を信頼している回答者はわずか18%、テレビニュースを信頼している回答者はわずか16%で、ビッグテックや銀行業界(それぞれ26%)よりも低かった。議会(8%)と大企業(14%)だけが常に下位にランクされている。

 

1月の世論調査では、ジャーナリストの倫理観は42%の回答者から「低い」または「非常に低い」と評価された。

 

メディア業界とそれを取り仕切るPR会社は、自分たちの業界に対する国民の不信感が高まっていることに何年も頭を悩ませてきたが、この傾向を覆すことはできなかった。