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【RT】2023年10月1日
https://www.rt.com/business/583662-guyana-fastest-growing-economy/
ガイアナの経済は、石油生産と輸出部門からの高収益を背景に、2028年までに2倍以上になる勢いだと、今週CNBCが専門家の分析を引用して報じた。
ベネズエラとスリナムに挟まれ、人口約80万人の旧英国植民地であるガイアナは、国際通貨基金(IMF)の最近の予測によると、今年末までに38%増という「極めて速い」ペースで成長すると予測されている。
ガイアナは昨年、62.3%という世界最高のGDP成長率を記録したことが、IMFの統計で明らかになった。
フィッチ・ソリューションズの調査部門BMIもIMFの予測に呼応し、"ガイアナは今年爆発的な成長を遂げるだろう "と主張している。
BMIのラテンアメリカのカントリーリスク責任者であるアンドリュー・トラハンは、ガイアナの実質GDPは今後5年間で約115%上昇すると予想している。
増加の正確な大きさは、追加の石油生産がどれだけ早くオンライン化されるかにかかっている。
BMIの試算によると、ガイアナの石油生産量は、今年の日量約39万バレルから、2027年には日量100万バレルを超えると予想されている。
「ガイアナの力強い成長は、ここ数年の一連の発見による石油生産の急速な拡大によってもたらされたものであり、今後もそれは続くだろう」とトラハンは述べ、石油生産の拡大はガイアナの純輸出を強化することになると指摘した。
同氏は、ガイアナは2023年にも世界で最も経済成長率の高い国になり、少なくとも今後2年間はその座を維持することになるだろうと述べた。
報告書は、ガイアナの非石油部門も、交通、住宅、人的資本の増強への投資のおかげで成長していることを強調した。
IMFによると、ガイアナの農業、鉱業、採石部門も順調に推移している。
しかし、一部の専門家は、南米諸国が成長を妨げる可能性のある特定のリスクに直面していると警告している。
ガイアナは、カリブ海の最貧国のひとつから、「例外的な成長を示す」経済へと急速に移行した、とシンクタンク、チャタムハウスのアソシエイトフェロー、ヴァレリー・マーセルはCNBCに語った。
「長期的には、原油価格はかなり不安定になり、最終的には低水準にとどまるでしょう。だからこそ、ガイアナにとって経済を多様化させることが非常に重要なのです」とマルセルは主張した。