米大統領チームは、共和党の弾劾訴追を党派的な余興に終わらせたいと考えていると報じられている。
ジョー・バイデン米大統領の弾劾を求める看板を掲げるトランプ支持者 © AFP / Nathan Howard
【RT】2023年9月1日
https://www.rt.com/news/582250-biden-impeachment-war-room-democrats/
ホワイトハウスは、ジョー・バイデン米大統領を弾劾しようとする共和党の動きに対抗するため、法律やメディアの専門家20数人を集めたと、NBCが9月1日（金曜日）に政権の戦略に詳しい側近の話として報じた。
8人の内部情報筋によると、下院共和党が大統領と息子のハンター・バイデン氏、そして彼らの海外ビジネスとの関わりを調査しようとする中、弾劾対抗戦略は数ヶ月前から練られていたという。
このプロジェクトをNBCに明かしたホワイトハウスの補佐官によれば、結成されたチームは、弾劾調査を「（共和党が）混乱を好むことを示す、証拠のない党派的な見せかけのもの」として提示するつもりだという。
共和党の大統領に対する攻撃と、一般のアメリカ人に影響を与える「経済問題」に対する彼の取り組みを並べることで、バイデンの反対派が「常識はずれ」であることを示そうとする、とある政府関係者は説明している。
このチームは、弾劾調査がホワイトハウスの業務に介入するのを防ぐために作られた、と補佐官は説明した。
これは、政権幹部が "進行中の調査の瑣末なことに煩わされることなく "仕事に集中できるようにするためだという。
「近代史上、何の証拠もなしに弾劾が行われたことはない」と同補佐官は報道機関に語った。
弾劾対抗チームのホワイトハウス補佐官たちは、8月の休暇を共和党の論点を研究し、反撃のためのメッセージと対応チームを編成したと伝えられている。
世論調査を依頼し、バイデンを支持する統一メッセージを民主党に広めるべく、政治広告を研究している。
共和党のバイデン親子に対する調査は、当初、若いバイデンの犯罪容疑に焦点を当てていた。
少なくとも、彼がデラウェア州の修理工場に置き忘れたノートパソコンから集めた証拠によれば、その犯罪には、影響力の売り込みや汚職のほか、より一般的な薬物、銃、売春などの犯罪が含まれている。
ハンター・バイデンは、現在の捜査に関連することで有罪判決を受けたことはないが、先月、脱税と銃の容疑について有罪答弁をしようとしていた。
弾劾の争点となるのは、長男バイデンがウクライナや中国などでの息子のビジネス取引にどの程度関与していたかである。
大統領は息子の仕事上の活動についての知識や参加を否定しているが、Eメールの記録やハンター・バイデンの元ビジネス・パートナー、デボン・アーチャーの証言は、この件に関する大統領の公的な発言と矛盾している。
