スペイン・カナリア諸島、過去40年で「最も複雑な火災」と闘う

Spain battles 'out of control' wildfire on Tenerife

スペイン、テネリフェ島で「制御不能」の山火事と闘うSource: 動画スクリーンショット

【Insider Paper】AFPA 2023年8月17日 11時27分

https://insiderpaper.com/spains-canary-isles-battle-most-complex-fire-in-40-years/

 

スペインの保養地テネリフェ島で2600ヘクタール以上を焼き尽くした大規模な山火事は、カナリア諸島を襲った過去40年間で「最も複雑な」大火災であると、地方政府が8月17日(木曜日)に発表した。

 

 

8月15日(火曜日)遅くに発生した火災は、アフリカ北西部沖に位置するスペイン群島の一部であるテネリフェ島の北東部、急峻な渓谷のある森林地帯で猛威を振るっている。

 

これまでのところ、周囲30キロ(19マイル)に及ぶ炎は2,600ヘクタール(6,400エーカー)以上を破壊し、約7,600人に影響を与え、その多くが避難していると、当局は朝の最新情報で発表した。

 

8月17日(木曜日)の早朝には、この地域の10の小さな村や集落から人々が避難したという。また、島北部の空港、テネリフェ・ノルテから約5キロ離れたラ・エスペランサでは、予防措置として自宅にとどまるよう住民に命じた。

 

フライトに影響が出たという報告は当面ない。

 

カナリア諸島で発生した火災の中で、少なくとも過去40年間で最も複雑なものだろう」と、7つの島からなるテネリフェ諸島の地域責任者であるフェルナンド・クラビホ氏は記者団に語った。

 

「猛暑と気象条件が...作業を難しくしている」と彼は付け加えた。

この火災に対処するため、17の航空資源に支えられた250人以上の消防士が起用され、日頃から最も危険な火災を鎮圧する活動を支援している軍事緊急部隊(UME)の部隊も動員された。

 

「UME部隊の新しい分遣隊が午後に到着する予定である。

 

 

気象学者のビッキー・パルマ氏は、8月17日(木曜日)の朝までに34時間燃え広がった火災の広大な煙柱を指して、「カナリア諸島ではかつて見たことのないような火災に直面している」と語った。

 

 

地元当局は、島の北東部の山に通じる道路を封鎖した。

 

「住民の皆さんには、この通行止めを守っていただくようお願いします」と、モンセラット・ローマン島民保護局長は述べた。

 

この火災は、島々が熱波に見舞われ、多くの地域が乾燥した状態になった後に発生した。

 

気候変動により世界の気温が上昇するにつれ、科学者たちは熱波の頻度と激しさが増し、より広範囲に影響を及ぼすと警告している。

 

ヨーロッパ森林火災情報システム(EFFIS)の数字によると、ヨーロッパで特に山火事が多かった2022年は、スペインが最悪の被害を受け、500件近くの山火事が発生し、30万ヘクタール以上が焼失した。

 

気候変動の影響を最も受けやすいヨーロッパ諸国のひとつであるスペインでは、今年これまでに71,000ヘクタール以上が火災に見舞われている。