英国人、冬のバックアップエネルギーの選択肢を失う

英国の石炭火力発電所が停止予定



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【RT】2023年7月3日

https://www.rt.com/business/578848-uk-coal-electricity-winter/



ナショナル・グリッドの電力システム・オペレーター(ESO)が先週発表したところによると、英国は今冬、発電のバックアップ・オプションとして石炭火力発電に頼ることはない。

 

 

ESOの声明によると、英国の石炭火力発電所運営会社であるドラックスグループとEDF エナジーは、昨年の冬に稼働していた発電機を廃止し始めた。

 

両社は3月末に石炭発電所を正式に閉鎖した。

 

ナショナル・グリッドの広報担当者は、「両事業者とも、今後の冬は石炭発電所を利用できないことを確認し、廃炉作業に着手した」と述べた。

 

ユニパーのラトクリフ石炭火力発電所は、来冬も別の容量市場システムで利用できる可能性があるとESOは述べた。

 

ロシアからの石油とガスの出荷が減少し、西ヨーロッパが未曾有のエネルギー危機に苦しんでいた昨年の寒い季節には、5基の非常用ユニットが何度も稼働した。

 

ロシアのエネルギー輸入に対する制裁措置は、地域全体の記録的な高インフレと多くの国の生活費危機につながった。

 


英国は3月、寒波が風力発電を妨げたため、非常用ユニットを温めた。

 

化石燃料の排出を抑制し、2050年のネット・ゼロ目標を達成する努力の一環として、英国当局は2024年10月までに石炭火力発電所を閉鎖する予定だ。