インド、石炭への依存を維持

エネルギー需要の急増により、化石燃料が発電を支配すると政府機関が発表した 

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【RT】2023年5月8日

https://www.rt.com/business/575854-india-coal-power-generation/

 

 

5月4日(木曜日)に発表された政府報告書によると、インドは今後10年間、再生可能エネルギープロジェクトを強化する努力をしても、最大の発電源として石炭に大きく依存し続けることになる。

 

 

中央電気局(CEA)は、2030年においても石炭火力発電がインドの総発電量の約54%を占めるため、さらなる発電所の建設が必要であると述べている。

 

現在、同国の発電量のほぼ4分の3を化石燃料が占めている。

 

インドは世界第3位の二酸化炭素排出国であると言われている。

 

インドでは、急増する電力需要に対応する方法を模索すると同時に、電力部門の脱炭素化という野心的な目標も掲げている。

 

CEAのガーンシャム・プラサード委員長は報告書の中で、「手頃な価格で信頼できる電力の供給は、国の持続可能な成長にとって重要な要素である」と述べている。  

 

インドは、2030年までに約2ギガワットの石炭燃焼プラントを段階的に廃止し、総容量500ギガワット以上の太陽光、風力、水力、バイオマス原子力プラントを設置する予定である。  

 


一方、CEAによると、約27ギガワットを供給するよう設計された新しい石炭発電所はすでに建設中であり、インドのエネルギー需要をカバーするためには、さらに19.1ギガワットを建設しなければならないかもしれないという。 

 

インドの電力部門からの排出量は、10年後までに現在のレベルより約11%急増し、二酸化炭素の量は11億1,400万トンに達すると当局は予想している。