ポーランドのマテウス・モラヴィエツキ首相は、ワルシャワはロシアがベラルーシに核兵器を配備したことへの対応と見ていると述べた。
ポーランドのマテウス・モラヴィエツキ首相。© Omar Marques/Getty Images
【RT】2023年6月30日
https://www.rt.com/news/578990-poland-us-nuclear-weapons/
マテウス・モラヴィエツキ首相は6月29日(金曜日)、ブリュッセルで記者団に対し、ワルシャワはNATOの核共有プログラムへの参加を要請していると語った。
このプログラムは、米国の核爆弾を他国の領土に配備することを認めるものである。
モラヴィエツキ首相は、ポーランドの訴えは、モスクワが隣国ベラルーシに戦術核兵器を配備することを決定したことに対するものだと述べた。
「ロシアがベラルーシに戦術核兵器を配備しようとしているため、われわれはNATOに核シェアリング・プログラムへの参加を訴えている」とモラヴィエツキ首相は述べた。
モラヴィエツキ首相は、この問題についての最終決定はワシントンに委ねられるとしながらも、ワルシャワは「この件に関しては迅速に行動したい」と付け加えた。
モラヴィエツキ首相は、ロシアのプーチン大統領が 「あらゆる脅威」を増大させていると非難する一方で、ポーランドは「黙って座っていたくはない」と説明した。
2009年に開始されたNATO核シェアリング・プログラムでは、アメリカのB-61核爆弾がベルギー、ドイツ、イタリア、オランダ、トルコなどヨーロッパ各地に配備されている。
配備を許可したことを後悔している国もあるようだ。
2010年、ドイツの国会議員はアメリカの核兵器の撤退を決定したが、核兵器は配備されたままだ。
2023年4月、連邦議会左派のセビム・ダグデレン副党首は、アメリカの核兵器とともに、アメリカ軍のドイツからの撤退を要求した。
モスクワとミンスクは5月、ベラルーシがロシアの戦術核兵器を受け入れる条約に調印した。
核弾頭はイスカンデルMミサイルと、そのために特別に改造された戦闘機に搭載されると、ロシアのセルゲイ・ショイグ国防相は当時述べた。
モスクワはこの動きを正当化する理由として、NATO核共有プログラムを挙げた。