米政府関係者は、ロシアの「挑発的」な航空作戦を理由に、F-22の配備を発表した。
FILE PHOTO: 米国東海岸上空で給油後、飛行するF-22ラプター戦闘機
© Pentagon / Master Sgt. Jeremy Lock
【RT】2023年6月15日
https://www.rt.com/news/578047-fighter-jets-middle-east/
米軍は、ロシアがシリアで発生したいくつかの事件を含め、中東地域で「ますます安全でない」航空機の活動を非難した後、中東に戦闘機を追加派遣した。
中東、中央アジア、アフリカの一部で米軍の作戦を監督する米中央情報局軍(セントコム/CENTCOM)によると、第94戦闘飛行隊のF-22ラプターがバージニア州のラングレー空軍基地から配備されたそうだ。
この決定は、「ロシア軍機による危険で非専門的な行動がますます増えていることを受けて、米国の支援と能力を多面的に示す」ことの一部であると、セントコムは6月14日(水曜日)にプレスリリースで発表した。
国防総省は、ここ数週間、モスクワがシリアの米軍基地上空を無謀に飛行していると非難しており、セントコム チーフのエリック・クリラ将軍は、3月以降、「挑発的」な行動が「著しく急増」していると主張している。
空軍のアレクサス・グリンケウィッチ中将は、4月のウォール・ストリート・ジャーナルとのインタビューで、緊張の高まりがシリアで活動するロシアとアメリカのパイロットの「誤算」につながりかねないと警告し、3月から4月の間だけで60件の個別の事件があったと述べている。
モスクワは同様に、シリアにおけるワシントンの非専門的な行動を非難している。
先月、シリアの紛争当事者和解のためのロシアセンターの副代表であるオレグ・グリノフ少将は、アメリカの戦闘機がデコンフリクション・プロトコルの「重大な違反」を犯し続けていると述べた。
「アメリカ空軍のパイロットは、シリア東部で計画飛行を行っているロシア航空宇宙軍の航空機に空中で接近する際、武器システムを作動させ続けている」と、同関係者は付け加えた。
米国は現在、シリアに約900人の地上部隊を維持し、同地域の航空基地網を運用している。
この新たな航空機の配備は、米中央情報局(セントコム)が、中東における米国の「防衛態勢」を海軍資産の追加で強化し、テヘランによる「不安定化」行動に対応してペルシャ湾で「パトロールを強化」することを宣言した後でもある。