ロシアの最新攻撃で6発の極超音速ミサイルが使用されたことをウクライナが確認

   

AP経由。この2018年のロシア国防省の映像からの静止画では、ロシア南部の試験中にロシアの極超音速ミサイル「キンザール」が飛行している。

 

【Zero Hedge】BY:タイラー・ダーデン 2023年3月11日(土) 午前02時05分

https://www.zerohedge.com/military/six-hypersonic-missiles-were-used-latest-russian-attack-ukraine-confirms

 


ウクライナ軍は、3月9日(木曜日)午前に行われた全国の都市やエネルギーインフラへの大規模なミサイル攻撃(現在、合計95発と集計)で、基本的に防御が不可能な極超音速ミサイルが最大6発発射されたことを確認した。

 

 

ウクライナ軍の報道官は声明で、「今回の攻撃は実に大規模で、このような異なるタイプのミサイルを使用するのは初めてだ。今回、6発ものキンザールが使用されたことがわかります。これは、私が以前見た覚えのないような攻撃です」。

 


ウクライナ空軍司令部のユリイ・イフナット報道官は、テレビで放映された言葉でこう続けた。

 

「今のところ、我々にはこれらの兵器に対抗する能力はない」と、キンザールについて語った。

 

さらに、6発のX-22空中発射型巡航ミサイルが発射されたことも明らかにされた。

 

重要なのは、クレムリン自身が3月9日(木曜日)に極超音速ミサイルを配備したことを認めたが、何発使用したかは明言しなかったことである。

 

過去1年間の戦争で極超音速ミサイルが発射されたことは何度かあったが、それはほとんどなかったが、これだけの数が1日に配備されたことは知られている限り初めてである。

 

ウクライナは、この最先端兵器が実際の標的に対して積極的に展開された最初の紛争であることを考えると、これは現代のあらゆる戦争に当てはまることである。

 

極超音速とは、一般にマッハ5以上に達する弾丸を指す。

 

キンザールはマッハ10(時速約7,672km)の速度で予測不可能な飛行経路を進むとされ、最先端のミサイル防衛シールドでも撃墜することはほぼ不可能である。

 

この先進兵器は2018年にロシアのプーチン大統領によって初めて公開され、Tu-22M3爆撃機またはMiG-31K迎撃機から空輸される。

 

3月9日(木曜日)の極超音速の大規模な使用は、バトルタンクのような重火器を出荷するために関与が深まる瞬間に、ワシントンとNATOが紛争から離れなければならないと警告するシグナルでもあると思われる。

 

 

こちらは、戦争初期に撮影されたキンザールと思われる未確認の映像だ。

(左の白い物体)

      

デリアティンのウクライナ軍地下兵器庫に対して本日発射されたロシアのKh-47M2「キンザール」極超音速ミサイルの疑惑の映像   

pic.twitter.com/9cHgmiKmni

- ハリー・ブーン (@Harry_Boone) March 19, 2022

 

 

クレムリンは、3月2日(木曜)にウクライナ近郊のロシア国内で発生した国境を越えたテロ事件に対する3月9日(木曜日)のミサイル作戦を「報復」と呼んでいた。

 

この事件は、武装したウクライナ民族主義者の集団がロシア南部のブリャンスク地方に侵入し、村に発砲して市民2人を殺害、10歳の少年を負傷させたとされている。

 

プーチン大統領は以前、侵入者について、「彼らは市民に発砲し、...…車の中に子供がいるのを見た」と説明していた。