世界のクリーンエネルギーのリーダーが明らかに

中国は今後10年間で、クリーンな水素の輸入量世界一になることが報告された。

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【RT】2023年6月11日

https://www.rt.com/business/577756-china-clean-hydrogen-imports/

 

デロイトは6月8日(木曜日)に、中国がクリーンな水素の輸入に強く依存していることは、2050年から2060年の間に最終的にほぼ自給自足を達成するまで続くと報告した。

 

 

中国は世界最大のクリーン水素の輸入国になると予想され、経済の脱炭素化のために2030年までに年間1300万トンを必要とする。

 

 

北京は2060年までにカーボンニュートラルを達成することを計画している。

 

中国独自のクリーン水素市場は、2050年までに年間2650億ドルに達すると予測されている。

 

デロイトのアジア太平洋気候・持続可能性リーダーであるウィル・シモンズは、「我々の調査によると、中国、インド、インドネシア、日本、韓国での需要の急増により、2030年にはアジア太平洋が(クリーンエネルギー)市場の55%近くを占めるようになる」と述べている。

 

シモンズによると、ヨーロッパでの需要は1,000万トンに達し、次いで日本と韓国が750万トンを必要とするという。

 

中国石油パイプライン工程公司(CPPEC)の李国輝副社長は先週、中国が2060年までに水素の総需要を年間1億トンに拡大すると予想していることを明らかにした。

 

 

同氏は、中国で生産されるすべての水素は、2050年までに、寧夏内モンゴル、河北、北京、天津、黒竜江などの北部の省・市を結ぶ6000キロのパイプラインネットワークを通じて輸送されると述べている。

 


中国のエネルギー大手ペトロチャイナは3月、中国北西部の甘粛省で運営する油田で生産されるグリーン水素を輸送する国内初のパイプラインの建設に着手した。

 

来年初めの完成時には、年間7,000トンのグリーン水素を製造し、278キロワット時の発電が可能になると言われている。

 

デロイトによると、世界はカーボンニュートラルに到達し、気候変動に対処するために、10年後までに年間約1億7000万トン、2050年までに年間約6億トンのクリーン水素を製造する必要があるという。

 

クリーン水素は、二酸化炭素(CO2)排出量を削減することで気候変動に対処できる炭素回収・貯蔵(CCS)技術の利用により、再生可能エネルギー化石燃料の両方から生成される。