【Natural News】2023年05月05日(金) 記:アルセニオ・トレド
ロシアのドミトリー・メドヴェージェフ前大統領は、クレムリンがキエフがウラジーミル・プーチン大統領を暗殺するためにドローンを発射したと非難した後、ウクライナのボロディミル・ゼレンスキー大統領を「物理的に排除する」よう求めている。
ソーシャルメディアに出回っている映像には、プーチン大統領の本庁があるクレムリンの敷地内でドローンが倒されている2つの映像が映っている。
ロシア政府は、これらのドローンはプーチンを暗殺するためにキエフからクレムリンに送られたものだとしたが、ゼレンスキーは即座に否定した。
しかし、ロシア政府は、無人機はキエフが「計画的なテロ攻撃」と称して発射したものであると断固として主張した。
クレムリンのプレスオフィスは声明で、「2機の無人航空機がクレムリンを狙っていた」と述べた。
「レーダー戦システムを使用した軍と特殊部隊によるタイムリーな行動の結果、装置は行動不能となった」
「我々はこれらの行動を計画的なテロ行為であり、大統領の命を狙ったものであるとみなしている」とクレムリンは付け加えた。
■■ ロシア側は、適切と思われる場所と時間に報復措置を取る権利を留保する
現在、ロシア安全保障会議の副議長であり、プーチンの政党「統一ロシア」の会長を務めるメドベージェフを含め、政府の最も強力な同盟国も同様にウクライナの関与を確信している。
メドベージェフによれば、ゼレンスキーはこの暗殺計画に責任があるだけでなく、ロシアはこの行為に相応の対応をする必要があるという。
「今日のテロ攻撃の後、ゼレンスキーとその陰謀団を物理的に排除する以外の選択肢は残されていない」と、彼は声明で述べた。
「無条件降伏の行為に署名する必要すらありません」
「ヒトラーも、ご存知の通り、(無条件降伏協定に)署名しなかった」と付け加えた。
ヒトラーの自殺後、一時的にナチス・ドイツの国家元首となったドイツの提督、ドニッツ提督を引き合いに出して、「図体だけの大統領のような、何らかの代わりが常に存在することになる」と述べた。
他のロシアの有力者も、ウクライナを強く非難する声明を発表している。
「大統領への攻撃は、ロシアへの攻撃だ」と、ロシア連邦議会(ステート デュ―マ)の議長であるヴャチェスラフ・ヴォロディンは述べた。
「交渉はありえない。キエフのテロ政権を阻止し、破壊することができる武器の使用を要求する」
■■ゼレンスキー氏、無人機攻撃への関与を否定
クレムリンの重大な疑惑にもかかわらず、ゼレンスキーは、自分もウクライナ政府の誰一人として、ロシア政府の中枢に対する無人機攻撃に関与していないと、いまだに主張している。
「我々はプーチンやモスクワを攻撃しているのではない。私たちは自分たちの領土で戦っているのだ」と主張した」
私たちは自分たちの村や都市を守っている。そのための十分な武器を持っていない。
我々にとって、それは赤字であり、それを使うことはできない。
私たちはプーチンを攻撃したわけではない。この問題は)(国連の)法廷に委ねる。
ゼレンスキーの報道官を含む他のウクライナ政府関係者も同様の発言をしている。
「クレムリンへのいわゆる夜間攻撃について、我々は情報を持っていない」と報道官は言った。
「しかし、ゼレンスキー大統領が繰り返し述べているように、ウクライナは利用可能なすべての力と手段を自国の領土の解放に向け、他国を攻撃することはない」
大統領府の長であり、ゼレンスキーの重要なアドバイザーであるミハイロ・ポドリアックは、ウクライナの主張する国境以外では攻撃を行わないというゼレンスキーの主張をオウム返しした。
彼は、ドローンによる攻撃は、ロシア国内からドローンを購入し、爆弾を装備した「地元の抵抗勢力のゲリラ活動」と説明する方が簡単だと述べた。